中国新世代!中国ビジネスを左右する「95後」とは?

中国

「95後」とは

中国では1995年以降に生まれた世代のことを、「95後」(ジーウーホー)と呼びます(1980年以降の世代は「80後」、1990年以降の世代は「90後」のように表現します)。

2019年現在「95後」が若い社会人層を占め始めており、それ以前の世代とは違う”新世代”であると言われています。この世代は、中国経済が発展した後に生まれたために、中国が貧しく先進国に追いつこうと必死だった時代を知りません。すでに経済発展した中国しか見ていないので、お金に対する安心感がどの世代よりも強く、海外に行っても”劣等感”を持つことなく、中国が世界をリードしているというイメージさえ持っていると言われています。中国の豊かさの象徴、”中国版ゆとり世代” とも言えるかもしれません。

アリババのCEOであるDavid Wei氏も「95後を理解しなければ、企業の未来はない」と言っているほど、今後の中国ビジネスにおいて「95後」の特性を考慮してゆくことが、中国ビジネス成功の鍵であると言えそうです。

http://www.ceibsreview.com/show/index/classid/138/id/3944 

「95後」の特徴

スマホがすでに当たり前の時代に育っているため、モバイルインターネットのネイティブと言えます。SNSを通して海外のあらゆる情報を得ることができるため、個人で海外旅行に行くことにも慣れており、海外の製品にも良く通じています。すでに豊かな生活を享受しながら、さらに「楽しさ」や「理想」を追求するので ”遊ぶ” ことにお金を使います。

2019年の春節の休暇では、「90後」(95後も含む)の消費の30%以上が、飛行機や列車のチケット購入、タクシーなどの交通機関の利用に費やされたそうです。

行楽や旅行に最もお金を費やす90後。
90後の交通機関の出費の全体消費に占める割合は最も高く、30.64%に達する。
「テンセントファイナンス:2019春節消費報告」より抜粋

もちろん国内旅行にとどまらず、多くの95後をはじめとする「90後」は海外旅行にも出かけ、海外でもお金を使います。今年2019年春節期間における海外消費額の40パーセントが、「90後」によるものだったとのことです。

行きたいときに行きたいところへ、財布のひもも緩い。
海外での年越しがブーム。国外消費の主力は90後、40.09%を占める。
「テンセントファイナンス:2019春節消費報告」より抜粋

中国ビジネスとインバウンド成功のために

このように「95後」世代の人々は、SNSを通して多くの海外情報を得ているため、 海外旅行に慣れており、海外でお金を消費する傾向があることが分かります。海外製品の情報にもよく通じており、海外製品の購入に常にアンテナが向いています。日本製品を中国に売りたい場合や、観光で中国人旅行客を誘致したいなら、この海外に目が向いている「95後」世代の若者の特性を理解し、自社製品・観光地の魅力をSNSで発信・宣伝することが有効と言えるでしょう。とりわけ中国は世代間の差が非常に大きく、中国人としてひとくくりにはできません。

また、中国人旅行客に限らず、各国からの訪日旅行客の消費傾向が「モノよりコト」にシフトしていると言われていますし、SNSを活用することで、95後などの若い世代に向けて、"日本旅行の楽しい体験" を効果的にアピールしていくことがカギとなりそうです。

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