無料で使える韓国語フォント5選|フォントの選び方も解説

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近年はK-POPや韓流ドラマが日本で人気を博しており、それに伴って両国の交流も増えています。年間の訪日外国人ランキングでは、韓国人が中国人についで2番目に多いという統計データもあるほどです。そのため、日本企業が韓国向けのWebサイトを開設する動きも活発になってきています。そこで、今回は無料で使える韓国語フォントを5つご紹介します。

フォントは読者に様々な影響を与える

普段あまり意識していませんが、フォントのデザインが読者に与える影響は意外に大きなものです。例えば、丸文字のようなフォントは可愛らしさや楽しさを、手書きフォントであれば手作り感やポップなイメージ、書道風の毛筆フォントであれば伝統、角張った線の細いフォントならば洗練された雰囲気を感じることができます。

ですから、フォントから連想するイメージと、Webサイトの内容が合致していないと、読者に何とも言えない気持ち悪さを抱かせてしまいます。例えば、懐石料理のお店のWebサイトであれば、私達が連想するのは毛筆フォントのような和を感じさせるフォントだと思います。しかし、これがお菓子のパッケージにでも使われていそうな、可愛らしいポップなフォントだったらどうでしょうか。フォントとWebサイトの内容がちぐはぐなため、閲覧者に違和感を抱かせてしまうはずです。そうなれば、Webサイトのみならず、お店そのものが安っぽい店のように思われてしまうかもしれません。

ですから、たかがフォントと侮ってはいけません。フォントが読者に与える影響力はとても強いのです。しっかりとWebサイトの雰囲気と合致したフォントを採用するようにしましょう。

韓国語フォントを選ぶ際のコツ

フォントは大きく分けて「セリフ体」と「サンセリフ体」があります。「セリフ」とは文字のストロークの端についている飾りのことで、日本語フォントでは明朝体がこれに該当します。一方、「サンセリフ」はセリフがついていないという意味です。日本語フォントではゴシック体がこれに該当します。

そして、重要なのは、同じフォントでも書体がセリフなのかサンセリフなのかによって印象がまるで違うということです。一般的にセリフ体は書籍や新聞などで使われており、古典的で堅い印象。逆にサンセリフ体はPC・スマホのシステムフォントや商品パッケージなどで使われており、現代的で柔らかな印象を与えます。

ですから、まずは自分がどのようなイメージのフォントを探しているのかを明確化し、その上でイメージに合致した書体(セリフ・サンセリフ)を決めてからフォントを探すことが重要です。セリフ・サンセリフについて理解してからフォントを探すと、より自分のイメージに合致したフォントを見つけやすくなります。

無料で使えるおすすめ韓国語フォント5選

1.SWAGGERフォント

韓国のメンズライフスタイルメーカー「SWAGGER」が公開しているフォントで、男性の立ち姿をイメージした力強いデザインが特徴。アジア有数の国際デザインコンペ「K-DESIGN AWARD」において、GRAND PRIZEを2017年に受賞したことで有名です。他にも「it Award Design Reader’s Choice」など、計8つもの賞を獲得しています。韓国のテレビなどでも多く使われているので、多くの韓国人にも馴染み深いフォントです。基本的に商用利用可能ですが、フォントに含まれる一部のグリフは「非営利」でしか利用ができないのでご注意ください。

2.TMON体

韓国の総合ECサイト「TMON」が制作した無料フォント。女性らしさや可愛らしさを感じさせる、角の取れた丸っこいデザインが特徴です。このフォントも韓国国内で非常に広く使われているフォントで、街中やテレビでも多く見つけることができます。可愛らしい印象のフォントなので、女性向けのWebサイトや子供向けのWebサイトに最適です。

3.ピングレ体

韓国の国民的飲料「バナナウユ」を作っていることでも知られる飲料会社「ピングレ」が公開している無料フォント。柔らかいイメージのデザインが特徴で、読むだけで思わずほっこりしそうなフォントです。バナナウユのボトルにも使われているため、韓国人にとって非常に馴染み深いフォントといえるでしょう。

4.ナヌムエコフォント

韓国最大手の検索エンジン「NAVER」が発行している無料フォントです。NAVERは様々なフォントを公開していますが、中でも「ナヌムエコ」は読者に強い印象を与えるそのデザイン性がおすすめポイント。ちなみに、ダウンロードサイトでは各フォントの説明欄で試し打ちができるようになっていますので、自分で文字をタイプしてデザインを確認することも可能です。

5.ポムバラム体

韓国のドメイン・ウェブホスティング会社「Gabia(ガビア)」が無料で配布しているフォント。パムバラム(春風)という名前がついていることからも分かるように、春風に吹かれたような軽快な筆運びが特徴です。素早い筆さばきで書かれたような印象を持っているので、クールな印象を読者に与えます。読みやすさよりもデザイン性を第一にした作りなので、長い文章ではなくキャッチコピーなどの短いフレーズに使うのが適しているでしょう。

フォントをダウンロードする前にライセンスの確認を忘れずに!

無料フォントという名目で公開されていても、ライセンスをよく見ると商用利用ができなかったり、基本的には商用利用可能だが部分的に商用利用不可だったりするケースもあります。例えば、今回ご紹介した「SWAGGERフォント」はフォント自体の商用利用は可能なものの、フォントに含まれる一部のグリフについては「非営利利用のみ」となっています。

ライセンスで禁止されている使い方をすると訴訟問題になりかねません。ですから、フォントを利用する際には必ずダウンロードページに記載されているライセンスを確認した上で利用することが大切です。ライセンスがどこに記載されているのかわからなかったり、ライセンスの内容がわからなかったりするような場合には利用しないようにしましょう。

まとめ

今回はWebサイト向けの韓国語フォントについてご紹介いたしました。フォントは軽視されがちな部分ですが、実はWebサイトの善し悪しを決める上で重要なポイントです。フォントのデザインがWebサイトの内容と合致しているかどうかで閲覧者の印象が大きく変わってきますし、フォントを工夫することで他のサイトに埋もれない独自性を生み出すこともできます。今回ご紹介したフォントなども含め、色々なフォントを試してみて、自社のWebサイトに最適なフォントを見つけてくださいね。

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