台湾市場調査に強い会社は?|料金相場・調査方法・選び方を徹底解説

マーケティング,台湾,市場調査

中国・韓国に続いて、多くの人が訪日している台湾。

台湾人は、日本好きで、リピーターが多いのが特徴です。台湾人のニーズを知り、インバウンド成功のために必要となるのが、台湾市場調査です。ここでは、台湾市場の特徴、リサーチ会社の選び方など、役立つ情報をお伝えします。

台湾インバウンド市場

台湾の訪日旅行者数は、 4,890,600 人でした。(2019年度)これは過去最高記録です。多くの台湾人旅行客が訪れた要因は、航空路線の新規就航と増便(LCCを含む)インフルエンサーや有名タレントによるプロモーション地方の観光魅力を発信するウェブコンテンツの拡充JNTO公式ウェブサイトSNS(Instagramや Facebook)での情報発信などが考えられています。

参照:JNTO統計資料2019年12月

下記のグラフからも分かりますが、訪日台湾人旅行客数は、安定した増加が見られます。

ほとんどの台湾人は、観光目的で日本を訪れています。

台湾人の日本訪問回数のデータを見ると、ほとんどがリピーターで、1回目という人たちの方が圧倒的に少ないことが分かります。

台湾人旅行客は、個人・夫婦・友達よりも、家族・親族と一緒に来る傾向が高いようです。家族や親族のつながりが強く、この傾向は他の東南アジアの国々と似ています。

台湾人旅行客の観光目的は、「日本食を食べること」「ショッピング」が上位にあがっています。その後に、「自然景勝地観光」「温泉入浴」「繁華街の街歩き」「旅館宿泊」などが続いています。

台湾人の日本旅行での消費額はどうでしょうか? 下記のグラフを見ると、なんと5,506億円という結果がでています。これは中国に続く第2位で、経済効果が高いことがよく分かります。

参照:国土交通省観光庁資料

台湾人観光客は、どこで買い物をしているのでしょうか? 百貨店・空港免税店・スーパー・コンビニも多いのですが、1番多いのが「ドラッグストア」です。これは、中国人旅行客と同じ傾向です。台湾人も、日本の薬品・日用品・食品(菓子類)・ハイブランドではない化粧品の購入に興味を持っていることが分かります。SNSなどで「日本の商品」に関する情報をよく知っており、台湾人は「日本通」です。

参照:JNTO訪日データハンドブック

このように、台湾人旅行客に関するデータを見ると、台湾向けインバウンドの必要性は非常に高く、台湾市場調査が不可欠であることが分かります。それでは、台湾市場調査の特徴、調査方法などをお伝えします。

台湾市場調査の特徴

台湾は、「ネットショッピング」の利用者が非常に多いです。台湾人はすでに「日本の商品」を良く知っているので、ネットで日本の商品を購入することに慣れています。

台湾産業情報研究所(MIC)の調査では、台湾人のネットショッピングの利用頻度(2018年)は、平均で月に約2.5回、年間平均購入金額は約93,200円、10回の買い物のうち約半数(4.6回)がネットショッピングを利用しているということで、台湾人の生活にネットショッピングが浸透していることが分かります。

現在、多くの日本企業が、台湾EC市場への進出を始めています。実際、日本企業が販売拡大を考えている国は、1位が中国(50.8%)、2位が台湾(29.3%)、3位が米国(28.8%)との報告があります。台湾EC市場は、中国に続くターゲットとなっています。

参照:JETRO海外ビジネス調査2019

台湾向けインバウンドを成功させるためには、台湾の最新トレンド台湾人のニーズを把握しておく必要があります。それでは、台湾市場調査の方法についてご説明します。

台湾市場調査の手法

台湾人向けインバウンドをお考えならば、台湾市場調査が必要です。どのようなリサーチ方法があるのでしょうか?

1. デスクリサーチ

デスクリサーチとは、インターネットを使ったリサーチのことです。手軽に始められるという利点がありますが、ネット上の情報の真偽や、情報が最新のものかどうか、判断がつかない場合があります。また、たくさん情報はあるのに、本当に知りたい(肝心な)情報が見つからない、といったことも多々生じます。ですから、デスクリサーチだけで台湾市場調査を行なうことには限界があります。

2. 海外現地調査

実際に海外(現地)に行き、人々に街頭でアンケートを行う方法があります。この方法は、現地の生きた情報を知るのに役立ちます。ですが、実際に現地に行く必要があること、土地勘がないとどこに行けば効果的なのか全く分からないこと、などの問題もあります。言語も違いますので、中国語が出来ない場合、個人で独自に海外市場調査を行うことは非常にハードルが高いでしょう。現地調査は、専門会社に依頼した方が良いと言えます。

3.専門家へのヒアリング

在日台湾人、台湾在住日本人、専門家へのヒアリングという方法もあります。この方法は、現地のリアルな詳細情報、最新情報を知ることが可能です。ですが、適任の人物を探すことが課題となります。もし、自分たちで適任の人材を探し出し、(外国語で)コンタクトを取って、情報をヒアリングするのは、非常に大変な作業となります。こちらも、専門のリサーチ会社の利用をお勧めします。

自社で行うより外注したほうが良い理由

1.現地のことを把握しきれない

現地の状況を把握している「人脈」がない場合、自力で未知の外国(現地)の情報収集を行うことは、非常に難しい作業です。相当な時間と労力を費やしたとしても、必要としている情報が入手できないかもしれません。

2.外国語なので分からない

台湾は、中国語(繁体字)を使っています。中国語が分からなければ、台湾市場を把握することは不可能です。仮に、社内に中国語が堪能なスタッフがいたとしても、一人で市場調査と翻訳作業を行うことは、非常に大変でしょう。

3. 文化の違い・最新情報は現地の人でないと分からない

同じアジアでも、台湾の文化・習慣は日本と同じではありません。現地の人に聞かないと、正確で詳細な情報を知ることはできません。リアルタイムの情報も、デスクリサーチを行うだけでは完全に把握することはできません。最新かつ正確な情報は、現地に精通した会社、または専門家に聞く必要があります。

これらの要素を総合的に判断すると、台湾市場調査は、専門のリサーチ会社に依頼することがベストと言えます。

台湾市場調査の料金相場は?

一般的な市場調査価格の目安は、スタンダードプランで1カ国で約400万円~です。コストを抑えたい場合は、1カ国100万円ほどのライトプランもあります。もっとリーズナブルに行いたい場合は、調査内容を絞ることで1カ国数十万円という会社もあります。クライアントの希望によっても費用は増減しますので、依頼したい会社に詳細をお問い合わせください。

・スタンダードプラン(1カ国400万円から)海外パネルなどを使用した本格的な市場調査、文献調査、インタビュー、パートナー調査、法規制調査など
・ライトプラン(1カ国100万円から)海外パネルなどを使用した市場調査、文献調査、簡易インタビュー、店頭調査、専門家へのヒアリングなど
・リーズナブルなプラン 調査項目を絞る方法(例:デスクリサーチや簡易インタビューだけにする、現地調査ではなく訪日外国人を対象に調査するなど)

台湾市場調査の選び方

1.台湾での実績

台湾市場に特化した、実績を多く持つリサーチ会社を選ぶことが重要です。各調査・マーケティング会社が保有するリサーチリソースを活用するなど、あらゆる手法を用いて、顧客が知りたい情報を手に入れることができるからです。リサーチ会社を選ぶ際のポイントは、台湾現地での調査が可能であること、調査モニターに台湾人がいること、中国語(繁体字)対応が可能であることです。

2.調査・マーケティングレポートの納期

調査・マーケティングレポートの納期を守る、信頼できる会社を選んでください。納期を守らない、信用できないリサーチ会社の利用は避けましょう。1日でも早く台湾市場に参入することが、成功の第一歩です。信頼できる会社に依頼してください。

3.調査・マーケティング手法

上記でも述べましたが、デスクリサーチ(インターネットで情報を検索)・海外現地調査・専門家へのヒアリングなど、必要としている情報を得るための調査・マーケティングを行えるか、どのような調査方法を行っているか確認してください。信用できる会社に、依頼を決めて下さい。

オススメの海外調査会社

株式会社アットグローバル

インバウンドに関連したさまざまなドキュメント(Webサイト、観光ガイド、メディア記事)の翻訳を出がけている会社。在籍翻訳者1700人、対応言語40か国以上。海外のネットワークを生かし、海外市場調査、デジタルマーケティングを行っています。

提供しているサービス
*インバウンド翻訳 旅行会社・交通会社・宿泊施設・テーマパーク・観光庁などのWebサイト・パンフレット・ガイドブックなどの翻訳
*ワンストップサービス プログラミング・DTP・印刷までのワンストップサービス
*海外リソースをフル活用 香港・上海・ホーチミンに現地法人、台湾・韓国・マレーシア・タイ・インドネシアに翻訳チームを持つ。海外ネットワークを生かしたサービス、高品質な翻訳が可能。
*外国語ニーズの総合サポート 多言語ライティング業務、ブログの作成・投稿、Webマーケティング、市場調査、海外向けプロモーション
*ホスピタリティを持ったサポート クライアントの要望を第一に、高品質・スピーディー・リーズナブルなサービスを提供

まとめ

日本好きが多く、個人旅行のリピーターが多い台湾。台湾人は、日本のトレンドにアンテナを伸ばしています。ECモールで、日本の商品を購入することにも慣れています。今後も、日本の目新しい情報や、新商品情報を発信してゆくなら、大きな反響が得られるでしょう。台湾向けインバウンド成功のためには、台湾市場調査が必要です。上記の情報を参考に、信頼できるリサーチ会社に依頼してください。

株式会社アットグローバルは、台湾市場調査、デジタルマーケティングを行っています。ご相談・ご要望などございましたら、お気軽にご連絡ください。

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