エキサイト翻訳の精度や使い方を翻訳者が解説

エキサイト翻訳, 機械翻訳

インターネットの普及により、世界が身近な存在となった昨今。SNSなどを中心に、外国語を目にする機会も増えてきています。それに伴い急激に発展しつつあるのが「翻訳サービス」です。今回は日本でも広く知られている翻訳サービス「エキサイト翻訳」について解説していきたいと思います。

エキサイト翻訳とは?

エキサイト翻訳は2000年からある老舗翻訳サイトです。Google翻訳が主流となるまでは、日本で最も有名な翻訳サービスとして知られていました。現在は知名度や利用率などでGoogle翻訳やMicrosoft翻訳などに負けてしまっているものの、日本発の翻訳サイトだけあって日本語の翻訳には力を入れています。なお、対応言語は32言語。無料で利用できる文字数は2,000文字までとなっています。

ここまでだと、あまりエキサイト翻訳の良さがわからないと思います。実際、日常会話などではあまり実力が発揮されません。しかし、エキサイト翻訳の最大の魅力は、「分野」を選択して翻訳できる点にあります。理学系・農林水産系・工学系・社会学系・人文学系・芸術系・スポーツ系・生活系の8分野が用意されており、各分野ごとに更に細かい分野が選択可能です。例えば、理学系であれば、数学・化学・物理などの11分野から選択することができます。専門性の高い文章を翻訳するときにこの機能を利用することで、より精度の高い翻訳結果を得ることができます。

エキサイト翻訳の精度

分野を選択しない翻訳では、 基本的に精度があまり高くありません。例えば「Where is the currency exchange counter?(両替所はどこですか?)」を翻訳してみましょう。エキサイト翻訳の場合だと「両替カウンターはどこであるか?」という変な言葉遣いで翻訳されていまいました。お世辞にも精度の高い翻訳とは言えません。

続いて専門分野の翻訳をしてみます。今回は物理学用語の一つである「Spontaneous symmetry breaking」を翻訳しました。日本では 「対称性の自発的破れ 」あるいは「自発的対称性の破れ」などと呼称されています。まず、何も分野を選ばずに翻訳してみたところ「自発的な対称破壊」と翻訳されました。そこで、分野を「理学全般」に合わせて再翻訳してみると「対称性の自発的破れ」と翻訳されました。分野選択をしたことで、正確な翻訳結果となったことが分かります。

エキサイト翻訳の使い方

他の翻訳サービスの補完ツールとして活用する

エキサイト翻訳は、Google翻訳などの大手翻訳サービスに比べると全体的な翻訳精度が低い傾向にあります。そのため、エキサイト翻訳単体だと使いづらいと言わざるを得ません。そこで、基本的な文章については他の翻訳サービスに任せ、専門的な単語を含む文章に関してはエキサイト翻訳を活用する、という補助的な使い方がおすすめです。短所を他で補い、長所を上手に活用しましょう。

分野の選択に注意する

分野の選択は意外と難しいので、選択時には注意が必要です。なぜ難しいのかと言うと、必ずしも「適切な分野=正確な翻訳結果」とはならないためです。例えば、前述した「Spontaneous symmetry breaking(対称性の自発的破れ)」は主に物理学の分野で使われる用語ですが、分野を「物理」にすると正確に翻訳されません。正確に翻訳させるには「理学全般」を選択する必要があります。分野選択が正しいはずなのに不正確に翻訳される場合は、周辺分野に切り替えてみましょう。

まとめ

日本で生まれたエキサイト翻訳は、日本語の翻訳に定評のある翻訳サービスです。しかしながら、GoogleやMicrosoftなどの大企業が提供する翻訳サービスに比べると、リソースの差ゆえか精度の部分で見劣りしてしまいます。その一方で、エキサイト翻訳には分野翻訳機能という大きな魅力もあります。適材適所で使い分ければ、エキサイト翻訳は強力な味方になってくれることでしょう。

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