【2021年最新版】ウクライナのSNS事情/デジタルマーケティングお役立ち情報

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はじめに
世界各国のSNS(ソーシャルメディア)利用状況とその特徴を理解しておくことは、海外デジタルマーケティングの助けとなり有効に活用できるでしょう。今回は、2022年1月のdatareportalのデータを基に、ウクライナのSNS最新事情とデジタルマーケティングに役立つ情報を見てみたいと思います。
2022年4月現在、紛争の影響を受けているウクライナ。首都がロシア語読みの「キエフ」から、ウクライナ語読みの「キーウ」に変更されたことはまだ記憶に新しいです。紛争前はどんな国だったのでしょうか?
ウクライナの国土は日本の1.6倍の大きさです。2022年1月現在、ウクライナの人口は4333万人です。前年比で、27.1万人(-0.6%)減少しました。外務省のデータによれば、ウクライナ人(77.8%)、ロシア人(17.3%)、ベラルーシ人(0.6%)、モルドバ人、クリミア・タタール人、ユダヤ人などという構成になっており、公用語はウクライナ語(国家語)、その他ロシア語などとなっています。
ウクライナのスマホ・ネットの普及率
ウクライナにおけるスマホやネットの利用率などに関するデータ
インターネットユーザーは3110万人で、人口の71.8%です。前年比で、52.6万人(1.7%)増加しています。モバイル接続は6264万、人口比で144.6%にもなります。10人に約4人は2台持ちですね。前年と比べて、150万(2.4%)の増加です。
ソーシャルメディア利用者は2800万人、人口比では64.6%、前年比で230万人(8.9%)の増加を記録しています。


ウクライナのブラウザシェア
ウクライナのブラウザシェアトップはGoogle Chromeが65.78%で、次いでOperaが13.1%、その次がSAFARIで8.96%です。その他は、Firefox5.00%、Samsung Internet 2.03%、Microsoft Edge1.34%、UC Browser0.26%です。その他のブラウザが3.53%となっています。
前年比では、Google Chromeは-1.2%、UC Browserが-33.3%の減少、SAFARIが+1.8%、Firefoxが+2.0%、Operaが+26.3%、Microsoft Edgeは+42.6%、Samsung Internetが+67.8%で多くのブラウザが増加傾向にあります。
ウクライナ人は検索で何を調べるか?


ウクライナの人々はインターネット検索で何を調べているのでしょうか?
1位:「天気」100%
2位:「YOUTUBE」27%
3位:「FACEBOOK」20%
4位:「Synoptic (天気)」19%
5位:「GDZ(学習サイト)」17%
6位:「ニュース」16%
7位:「翻訳」15%
8位:「Ukrnet」10%※ニュースサイト
9位:「Olx」10%※メルカリのような個人間取引アプリ
10位:「Google」7%
ウクライナにおけるSNSの現状
ウクライナのSNS事情
ウクライナのソーシャルメディア利用者は2800万人で、人口の64.6%です。前年比で、230万人(8.9%)増加しています。Facebookの96.6%の利用者がモバイル端末からのアクセスとなっています。ウクライナではほとんどの人が、モバイル端末を使ってソーシャルメディアを利用しています。


ウクライナにおけるFacebookの状況
Facebookを見ている人は、13歳以上のウクライナ国民の41.2%、人数にすると1545万人に相当します。
ほとんどの人(96.6%)がモバイル端末からアクセスしていて、Facebookページへの「いいね!」は平均1ページ、過去30日間に投稿した人の平均人数は16人というデータが出ています。
ウクライナにおけるYouTubeの状況
YouTubeを見ている人は、ウクライナ国民の64.6%、人数にすると2800万人に相当します。


YouTubeでよく検索されている語句は、1位と2位が「SONG(音楽)」と「SONGS(音楽)」、3位「MOVIES(映画)」、5位「MUSIC (音楽)」、6位「CARTOON(漫画・アニメ)」、7位「MINECRAFT(ゲーム)」、8位「MUSIC(音楽) 」、9位「モルゲンシュテルン(ロシアの人気ラッパー)」という結果が出ています。(※ロシアとの紛争前のデータです)
YouTubeは主に音楽や映画の鑑賞で「エンターテイメント」として利用されているようです。
ウクライナにおけるInstagramの状況
Instagramを見ている人は、13歳以上のウクライナ国民の43.0%、人数にすると1610万人に相当します。


ウクライナにおけるその他のSNSの状況
FBMessengerを見ている人は、13歳以上のウクライナ国民の25.1%、人数にすると940万人に相当します。
LINKEDINを見ている人は、18歳以上のウクライナ国民の10.2%、人数にすると360万人相当です。
Twitterを見ている人は、13歳以上のウクライナ人の2.4%で、人数にすると91.04万人に相当します。
まとめ
今回は、最新のウクライナのインターネット・SNS事情についてご紹介しました。
ウクライナのインターネットユーザーは、国民全体の約7割です。インターネットを使う人は、モバイル端末、コンピューターを使用していますが、ソーシャルメディアに関してはモバイル端末を使うユーザーがほとんどのようです。
記事執筆時点で紛争は継続中ですが、1日も早く平和な日々になることを願っています。