香港のSNS事情/デジタルマーケティングお役立ち情報【2020年版】
訪日香港人向けプロモーション 統計データとポイント
訪日香港人がよく使う情報源(2015~2018年の統計)
訪日香港人がよく使う情報源トップ5(2018年)
①個人のブログ(31.0%)
②日本政府観光局ホームぺージ(26.2%)
③旅行専門誌(23.6%)
④SNS(22%)
⑤旅行会社ホームぺージ、宿泊施設ホームページ(それぞれ18.9%)
香港人は海外旅行が大好きです。なかでも、日本は人気の旅行先のひとつで、2019年は約229万人が日本を訪れました。85%以上がリピーターで、4回以上日本を訪れている人が60%を超えています。訪問先のトップは大阪で、グルメやショッピングを楽しんでいるようです。「旅マエ」や「旅ナカ」の情報収集には大変熱心で、リピート客の多くは、いつ・どこに行くのかを旅マエの段階で、しっかり決めて来日するといわれています。
上記の統計からすると、多くの香港人が、JNTOホームページ、旅行会社や宿泊施設などのホームページ・旅行専門誌などから情報を得ていることが分かります。その一方で、個人ブログやSNS、口コミサイトや動画サイトなど、ソーシャル系のメディアから情報を得る人たちが大部分を占めています。では、香港人がよく使うのは、どのようなSNSなのでしょうか。
香港人がよく使うSNS
上記のレポートによるとFacebook、YouTube、Whatsapp、Instagram、WeChatの順でよく使用されていることが分かります。欧米発SNSが上位を占める一方、LINEユーザーも多く、中国系のWeChatもよく使われ、中国系ミニブログサイトのSINA WEIBOなども一定数のユーザーがいます。
また、香港でのデジタルマーケティングについては、言葉に注意する必要があります。
香港の公用語は、中国語(広東語、および北京語を基準とする中国の共通語「普通語」)と英語です。中国語には、7つの方言があります。北京語、上海語、江西語、湖南語、福建語、客家語、広東語です。これらは、単語や発音、アクセント、文法が異なり、互いに聞き取りが難しいです。
香港では、日常は広東語がメインで、繁体字を使います。書き言葉としての香港の「国語」と中国大陸の「普通話」台湾の「国語」は それぞれ単語が異なることがあるため、翻訳するなら香港出身者を起用するのがベストです。印刷物は英語や中国語簡体字ではなく繁体字のものが、手に取ってもらいやすいようです。
香港でのプロモーションやデジタルマーケティング、翻訳の問題については、以下のストラテの過去記事をご参考ください。
まとめ
海外旅行や日本が大好きで、ショッピングなどにそれなりのお金を費やす香港の人たち。個人のブログやSNSと、公式ホームページの両方を駆使して、しっかりした旅行プランを立てる香港人には、インフルエンサーの活用や、リピーター向けのディープで楽しい日本観光の新しい情報発信、繁体字での情報発信が有効のようです。
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