ベトナムの流通業界 2020年最新情報

ベトナム

はじめに

いまベトナムは、アジアでもとくに急成長を遂げています。今回の記事では、日本ではあまり馴染みのないベトナムの流通市場について紹介します。この記事は、大きく変動しているリテール業界(一般に向けた「小売」業界)について、ベトナムのリサーチ会社「Q&Me」による、コロナ禍の前のレポートをベースにしています。

ベトナムに現地法人を持つ株式会社アットグローバルは、「Q&Me」社とパートナーシップを結んでおり、日本企業のベトナム進出やアウトバウンドの支援をしております。

ベトナムの流通業界のトピック

モバイルワールドグループが躍進

2019年から2020年にかけて、モバイルワールドグループの店舗がベトナム各地に出店攻勢をかけています。

tintucvietnam より

黒に黄色いカラーが特徴的な携帯電話販売店のThế Giới Di Động(テージョイ ジードン)は1年間で112店舗増加して1929店舗に、

https://www.dienmayxanh.com/ より

青色と黄色のカラーの看板が特徴的な総合電気量販店であるĐiện máy XANH(ディェンマイサイン)は228店増の1026店舗に、

https://www.bachhoaxanh.com/ より

緑色と黄色の組み合わせの食品スーパーBách Hóa Xanh(バッホアサイン)はわずか1年で702店舗という出店増で、1214店舗に達しました。

ベトナム流通市場にニューカマーが登場

2019年には、実用衣料品の生産販売を展開する日本の会社、「ユニクロ」がホーチミンに1号店を出店し、その後ハノイにも出店しました。現在ではホーチミンに3店舗、ハノイに1店舗出店しています。

また、韓国の大手コンビニ「GS25」は、ベトナムでフランチャイズ展開を開始しました。10年後には全国に2500店舗の出店を目指しています。

ベトナムのスーパーマーケット最新情報

現時点で、ホーチミンでいちばん店舗数の多いスーパーマーケットは「CoopMart」で、ハノイでいちばん店舗数の多いスーパーマーケットは「VinMart」です。

ホーチミンでいちばん多いスーパー「CoopMart」は、ホーチミンのスーパーマーケットの数全体の半数近くにもなっています。ベトナムで一番多いスーパーマーケットもこの「CoopMart」で、これは2位の「VinMart」の倍もあるほどダントツに多く、全体の3分の1以上を占めています。

2020年のスーパーマーケット全体の数は、2019年と比べて約12%減少していますが、これは「VinMart」の店舗数が減ったことによるものです。

ベトナムのコンビニ最新情報

ホーチミンでいちばん店舗数の多いコンビニエンスストアは「Vinmart+」で、ハノイでも同じです。

ホーチミンでは、日本でもなじみのあるセブンイレブン、サークルK、ファミリーマートやミニストップも含めて、さまざまな種類のコンビニが進出していますが、ハノイでは「サークルK」と「Vinmart+」のたったの2種類のコンビニしか店舗を置いていないようです。

ベトナム全国規模でみると、すべてのコンビニの中で「Vinmart+」の店舗数が圧倒的に多く、その数はベトナム全土のコンビニの半数以上にもなります。1位の「Vinmart+」の次に多いのは「Bách Hóa Xanh」で、この2つの合計ですべてのコンビニの店舗数の8割近くも占めています。またこの一年で、ホーチミンとハノイ以外の地域でコンビニの店舗が急増していることも分かります。

ベトナムのデパート最新情報

デパートやショッピングモールに関しては、「Vincom」がホーチミン、ハノイとその他の地域でいちばん店舗数が多くなっています。ホーチミンでは約半分、ハノイでは約3分の2、そのほかの地域では8割以上のシェアを誇ります。

日本にもある「イオンモール」はホーチミンとハノイでそれぞれ2店舗ずつ、その他の地域で1店舗で合計5店舗構えています。また、「高島屋」はホーチミンに1店舗あります。

ベトナムの雑貨ショップ最新情報

日本で言えばダイソーのような雑貨ショップは、ベトナムにはたくさんあります。そのダイソーも、ホーチミンに5店舗、ハノイに1店舗構えています。

また、中国資本の「MINISO(メイソウ)」、韓国資本の「MUMUSO」、韓国系の「MINI GOOD」のような、どことなく「日本っぽい雰囲気」と「日本推しの日本風雑貨屋」もたくさんあり、ホーチミンではこの3社でシェアの60%近く、ハノイでは「MINISO(メイソウ)」がダントツ1位でシェアの50%を占めています。

ホーチミンとハノイ以外の地域でシェアを伸ばしている「ilahui」は、ファッションやアクセサリーなどを扱う韓国コンセプトを売りにした中国の小売ブランドで、約40%のシェアを誇ります。

ベトナムのドラッグストア最新情報

薬局に関してはベトナム全国で見てもホーチミンが特に多く、全体の約70%近くがホーチミンに集中していることが分かります。

2018年から2年連続大幅に薬局の店舗数が増えていますが、これは「Pharmasity」と「Long Châu」の店舗が増えたことによるものです。また現時点でホーチミンでのみ開業している薬局チェーンもいくつか見られます。

ベトナムの家電量販店最新情報

ホーチミンとハノイ、またそれ以外の地域でいちばん店舗数が多いのは、記事の冒頭でも取り上げた携帯電話販売店の「Thế Giới Di Động」で、次に多いのが同じモバイルワールド系列が運営している総合電気量販店「Điện máy XANH」です。

この2種類の店舗で、全国シェアの94%ほどにもなります。また2019年から2020年まで約300店舗増加していますが、実際にはそのほとんどがこの2チェーンの増加が反映していることでしょう。

まとめ

この記事では、ベトナムの流通市場、リテール業界について紹介しましたが、近年のベトナムの発展はめざましく、また環境の変化のスピードが速いので、状況は今後1年でも大きく変わるでしょう。

ベトナムでマーケティングを展開するには、現地法人を持つ株式会社アットグローバルに相談するのがベストでしょう。

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