2020年10月版最新世界のSNSデータまるごと紹介(後編)
この4半期(7-9月)、コロナウィルスの影響で、世界のSNS事情はどう変わったのかーー。
デジタルマーケッター必見の最新データが発表されました。We Are SocialとHootsuite が共同で制作/公開しているDigital 2020 October Global Statshot Report です。今回は、その後編です。ステイホームの潮流のなか、世界中でSNSのユーザーが増えたことが分かりました。自社の広告リーチを増やすうえで、とても参考になるでしょう。
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はじめに
2020年10月発表の最新のデータでは、コロナウィルスの影響で、毎日平均200万人近くの新規ユーザーが、SNSに参加していることが分かりました。
人々は、1日平均2時間29分をSNSに費やし、仕事目的でSNSを使う人はインターネットユーザーの41%にのぼり、インターネットユーザーの、平均的なSNSのアカウント数は、8.3にのぼっています。デジタルマーケッターにとって、SNSの広告リーチを増やすことは、ビジネス成長の鍵となっています。
出典:datareportal.com
この4半期で、ツイッターの広告リーチ数は、8.4%伸びました。広告視聴者の7割が男性です。広告リーチ数が多い国別ランキングでは、1位は米国で、6870万(10%増)、2位は日本で5190万(6%増)、3位はインドで1890万(11%増)です。
ツイッターには、ログインせずにアクセスする「匿名」の訪問者が多い、と分析しています。ニュースサイトにアクセスするように頻繁に訪れているようです。
Web上のお気に入りの画像をピン止めしてシェアするPinterest。Instagramに似たサービスですが、自分で画像を投稿するInstagramと違い、Pinterestは自分が見つけた写真を共有します。流行に敏感な人たちの間で流行しています。
Pinterestの広告リーチ数も、5.8%増と、躍進しています。こちらは、77%が女性です。広告リーチの上位国は、1位米国、2位ドイツ、3位英国、4位フランスと、欧米各国が上位を占めています。おしゃれな欧米女性を顧客に取り込みたいなら、Pinterestです。
その他のSNS
YouTube
Youtubeは、ログインして使う人が、月に20億人にのぼっています。ユーザーの44%が女性、56%が男性です。Youtubeの1日の合計視聴時間は、10億時間にのぼっています。
WhatsAppのユーザーは、20億人です。13歳以上の人口の33%が、WhatsAppを使っています。広く世界をマーケティングするなら、SNSの世界シェアナンバーワンのFacebookと、WhatsApp、Youtubeは押さえておく必要があります。
FB Messenger
世界で、13億人が、FB Messengerを使っています。女性が45%、男性が55%です。月間の、ビジネス利用のメッセージは、100億にのぼります。
月間のアクティブユーザーは、12億1000万人です。この4半期、ユーザーは0.3%の伸びにとどまりました。中国系SNSの伸びは鈍かったです。
TikTok
TikTokのユーザーは、世界で、6億8900万人です。この9月、TikTokのアプリは、3200万回、ダウンロードされました。
Weiboの月間アクティブユーザーは、世界に5億2300万人です。モバイルでの利用が94%を占めます。年間でみると、月間アクティブユーザーは7.6%増加しました。
アメリカで人気の、英語圏の投稿サイトRedditの月間アクティブユーザーは、4億3000万人です。この10月、1日の広告表示回数は、1億3400万にのぼっています。
Telegram
ロシア発のテレグラムの月間アクティブユーザーは、4億人です。9月のアプリのダウンロード回数は、2900万でした。コロナの時期、多くの中国系の人々が中国政府の管理下にある中国系ソーシャルメディアを避けて、無料メッセージングアプリとしてテレグラムを使っていた、という説もあります。
Quora
Quoraは、アメリカ・シリコンバレー発の、実名登録によるQ&Aサイトです。月間のアクティブユーザーは、3億人です。Quoraのモバイルアプリを使っている人の、1日平均の使用時間は、15分です。
まとめ
コロナの影響で、世界のSNSのユーザーや広告リーチ数は、中国系をのぞき、軒並み躍進しました。
今回のリポートでは、コロナが落ち着いたら、この伸びは、多少減少するかもしれないものの、SNSの消費者・ビジネスシーンでの定着は今後も続くだろう、またウェブマーケッターはますますSNSの分析・活用が必要になってくるだろうとみています。