2020年10月版最新世界のSNSデータまるごと紹介(前編)
コロナウィルスの影響で世界的にロックダウンが行われ、世界のSNS事情はどう変わったのかーー。
デジタルマーケッター必見の最新データが発表されました。We Are SocialとHootsuite が共同で制作/公開しているDigital 2020 October Global Statshot Report です。ステイホームの潮流のなか、世界中でSNSのユーザーが増えたことが分かりました。Instagramの躍進が目立っています。自社の広告リーチを増やすうえで、必見のデータです。
世界のソーシャルメディア概要
出典:datareportal.com
世界中で40億人以上の人々が毎月ソーシャルメディアを利用していることが分かりました。毎日平均200万人近くの新規ユーザーが、SNSに参加しています。そして、SNSの普及率は過去12ヶ月間で12%以上伸びました。
このリポートが、「ソーシャルメディアの普及率が50%を超えた」と発表したのは3ヶ月前のことですが、最新のデータによると、この数字は53%近くにまで跳ね上がりました。今4半期のソーシャルメディア利用の成長は、コロナウィルスの影響によるロックダウンが原因とみられます。
人々は、1日平均2時間29分をSNSに費やしています。仕事目的でSNSを使う人はインターネットユーザーの41%。インターネットユーザーの、平均的なSNSのアカウント数は、8.3でした。
SNSサービスごとのデータ
世界で最も利用されているSNSは、Facebookです。YouTubeと WhatsAppが続き、Facebook Messenger、 微信/Wechat、Instagram、TikTokと続きます。
Instagramのほうが、中国系プラットフォームよりも、成長の伸びが大きくなっています。Facebookの広告リーチは、まだInstagramの約2倍ですが、Instagramが今後同様の勢いを維持することができれば、WeChatを抜いて2021年に世界第5位になる可能性があります。
WeChatとWeixinを合わせた広告リーチの4半期成長率は、わずか0.3%。Instagramが現在、中国のトッププラットフォームの約20倍の速度で成長しています。
出典:datareportal.com
Facebookの広告リーチ数は、この時期に、4500万、2.2%の増加にとどまり、21.4億でした。広告視聴者の女性が43%、男性が57%となっています。
欧米はもう飽和状態なのか、Facebookのユーザー増加数が最も多かった国は、インドの2000万、フィリピンの500万、メキシコの300万、エジプトの200万の順でした。
月に何回「いいね!」を押すかの世界平均は12回で、1位はルーマニア(19回)、ベルギーとブラジルが16回で、日本は2回でした。各国の、コメントする回数のランキングは、日本は月1回だったのに対し、トップのフィリピンは12回、2位のエジプトは10回にのぼりました。
Instagramの広告を使って、10億人以上にリーチできるようになったことを示しています。Instagramの広告リーチは過去4半期に7600万増えており、7.1%成長しました。
最も広告リーチ数が増えた国はインドで、2000万です。次いで米国が1000万増え、インドネシアが500万で3位となっています。日本でも200万増えました。
snapchat
アメリカでは、10代の間で、インスタグラムより人気があるメッセージングアプリ、Snapchatも成長しました。Snapchatは、撮影した写真や動画(これらを総称して”スナップ”と呼んでいます)を、登録している友達に送ることができます。最大10秒ほどで消えてしまうのが特徴です。テキストを載せたり、フィルターやエフェクト加工をして送ることもできます。広告リーチは、3600万増えて、9.1%の成長となりました。広告視聴者の59%が女性です。若者と女性に強いアプリであることが分かります。
広告リーチのランキングです。米国、インド、フランス、英国、サウジアラビアの順です。
まとめ
ロックダウンのなか、世界的にみると、InstagramやSnapchatの広告リーチの躍進が目立ちました。コロナウィルスの影響でさらに増加したSNSのユーザーを、いかに、自社の広告に呼び込むか、デジタルマーケッターは、引き続きウオッチしていくことが必要です。
ほかのSNSサービスの状況は、「後編」でご紹介しています。下のリンクからご覧ください。