bilibili（ビリビリ）について/中国動画サービス最前線
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はじめに
中国は、動画サイトがとても充実しています。なぜなら、自由に外国の動画（YouTubeなど）を視聴できないので、中国国内で視聴できる動画サイトが、独自に進化しているのが大きな特徴です。
ここでは、中国で人気の動画サイトの一つ、「bilibili（哔哩哔哩/ビリビリ）」をご紹介します。
Bilibili（ビリビリ）の特徴
bilibili（ビリビリ）は、中国の動画共有サイトです。現在、1.5億人の人たちが視聴しています。その多くは、Z世代（1990年代後半～2000年生まれ）です。
個人投稿の動画がメインですが、bilibili（ビリビリ）が公式ライセンスを取得した、外国のTV番組・映画・ドラマ・アニメをも見ることができるので、中国の若者を中心に人気が高い動画サイトです。
投稿された動画には、コメントが表示されます。「中国版ニコニコ動画」のようでもあります。誰でも動画を視聴できますが、もし、動画を配信する・コメント投稿する・生配信を行いたい・投げ銭したい、というのであれば、正式会員になる必要があります。
Bilibili（ビリビリ）の歴史
bilibili（ビリビリ）は、2009年に中国で発足しました。当初は「Mikufans」という名称のウェブサイトでしたが、2010年に「bilibili」という名称で動画共有プラットフォームとなりました。
2012年に日本のアニメ配信を始めたのですが、ライセンスなし（無許可）だったため、中国の審査機関により配信停止となりました。ですが、2014年、日本法人株式会社ビリビリを設立。日本アニメのライセンスを正式取得し、合法的に番組配信を行うようになりました。その後、映画・ドラマと、配信するコンテンツを増やしてゆきました。
その後、急成長を遂げ、2018年にNASDAQに上場。2020年には、1.5億人の月間アクティブユーザーを抱えるまでに成長しました。
Bilibili（ビリビリ）のシェア
2020年時点で、規模の面では、他の中国大手動画サービスと並んでいます。ですが、bilibili（ビリビリ）が他と違う点は、ユーザーの投稿動画がメインであるということです。つまり、ビリビリは「中国版YouTube」のような存在なのです。2020年時点で、動画のクリエイターが180万人もいます。今後も、たくさんのクリエイターによる、個性的なコンテンツが配信されてゆくでしょう。
YouTubeでも、企業の広告配信は効果的ですが、bilibili（ビリビリ）でも、広告配信を行うことができます。
「ZOZO」は、bilibiliに公式ページを開設しています。いろいろなコンテンツを配信することで、広告&宣伝を行なっています。
日本企業が「中国人に届くCM」を行うには、多くの人が見ている動画への参入が効果的です。
Bilibili（ビリビリ）の最近のニュース
エイベックスとの協働
bilibli（ビリビリ）は、エイベックスと提携し、J-POPミュージックビデオ（約3300曲）の配信を始めました。正式にライセンス契約した動画の配信は、月間アクティブユーザーを増やし続けています。
中国のZ世代は、J-POPが大好きです。日本のドラマ・映画の主題歌などは、特にヒットします。中国国内で、規制なく（自由に）外国のミュージックビデオが見れるのは魅力的でしょう。今後も、需要の高い分野です。
bilibiliPAY
中国の主なオンライン決済サービスは、「アリペイ」と「ウィチャットペイ」です。ですが、最近は、大手IT企業が次々と独自の決済サービスを始めています。その理由として考えられることは、他の決済サービスに支払う巨額な手数料の節約です。独自の決済システムを確立すれば、コストの大幅削減、収益増加、他の事業展開が可能になります。
bilibili（ビリビリ）も、独自の決済システム「ビリビリペイ」の参入を始めようとしています。まだ、業務許可を得ていませんが、近いうちに可能となるでしょう。（参考ページ：https://36kr.jp/112935/）
まとめ
中国のあらゆる「システム」は、諸外国とかなり異なっています。ですが、独自に発展しているので、不便さを感じることはありません。でも、「カルチャー」に関しては、外国のものにアンテナが伸ばされています。この分野での需要は大きく、中国の動画サービスは、さらに多くの外国の番組配信を配信してゆくでしょう。そして、利用者は増え続けるでしょう。
ですから、中国向けマーケティングでも、大手動画サイトの利用をおすすめします。大手動画サービスでの広告配信は、効果的です。
株式会社アットグローバルは、中国向けマーケティングサポート（https://www.atglobal.co.jp/marketing/china）を行なっています。お問い合わせ・ご相談など、いつでも受け付けています。ぜひ、お気軽にご連絡ください。