旧正月とコロナ禍・中国編

ウィズコロナ時代を生き抜くための取り組み,中国語

はじめに

「春節(旧正月)」は、中国人にとって、最も楽しみな時期です。

春節の前後は大型連休となり、一年で一番盛り上がります。

今年は、新型コロナウイルスの流行で、本来は地元に帰省するはずだった人たちも大きな影響を受けました。ここでは、中国が受けたコロナ禍の影響についてお伝えします。

旧正月の歴史

旧正月とは、「太陰暦」の年始のことです。

普段、私たちは「太陽暦」を使用しています。太陽暦の年始と、太陰暦の年始は、一ヶ月以上の差があります。太陽暦では1月1日が年始ですが、旧正月の年始の日付は毎年変わります。だいたい、毎年2月頃が、旧正月になります。

旧正月は、古いものを一新し、新しいスタートをする節目です。また、神さまに新しい年の幸運を願い求める時でもあります。家族、親族、友人で集まり合い、盛大にお祝いし、今年も「福」が来ますようにと願います。

中国の旧正月の特徴

中国では、旧正月を「春節」といいます。(太陽暦の1月1日のことは「元旦」と呼び、区別します)

春節は、中国人にとって1年で最も大切な祝日です。家族、親族、友人がふるさとに集まり、ごちそうを食べ、国民的歌番組(「紅白歌合戦」のような)を見て、爆竹や花火で盛大にお祝いします。

春節の前は、食材の買い出し、プレゼントの準備、紅包(ホンバオ)というお年玉を準備します。また、服を新調したり、家を飾り付けます。市場やスーパーマーケットは、大勢の人々で賑わいます。帰ってくる家族や親族を迎える側は、とても忙しい時期となります。

実家(地元)に帰省する人たちも、大変です。数十億人が国内移動するので、長距離バス、列車の駅、空港などは大混雑します。

毎年、とても骨の折れる帰省となるのですが、中国人にとって「春節」は、大事な家族との団欒であり、最も楽しみにしているホリデーなのです。

しかしコロナ禍の今年は…。

このコロナ禍で、今年の「春節」はどうだったのでしょう。中国政府は、コロナ拡大を阻止するために「就地过年」(その場で新年を迎えよう)と、帰省しないように求めました。今年は、残念な春節となりました。

そこで、国はさまざまな施策をとり、協力した人に「メリット」が受けられるようにしました。例えば、地方から来ている労働者への「ボーナス」支給、レジャー施設・飲食店・スーパーマーケット・店舗の「クーポン」の配布、通信費・医療費の補助などを行いました。

航空会社も、航空チケットのキャンセル料を無料にしました。知人(中国人)によると、今年は、ブランド店に人々が大行列していたとのことです。いつにも増して、「お買い物」を楽しむように工夫がなされました。

毎年、春節の時期は、列車・バス・飛行機は、相当な「密」状態になります。中国政府が国民大移動を止めなければ、またコロナが再流行していたかもしれません。

まとめ

中国人にとって、今年は寂しい春節になってしましました。今後のことは分かりませんが、来年は通常に戻ることを願います。日本も、早くコロナが終息し、通常の生活に戻ることを願うばかりです。

今この時期に、アフターコロナを見据えたインバウンド対策を行うことができます。多言語対応の充実、Wi-fi整備、キャッシュレス決済の投入は必須事項です。また、越境ECなど、中国向けマーケティングに力を入れることもできます。

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