【2021年最新版】イギリスのSNS事情/デジタルマーケティングお役立ち情報

イギリス

イギリスではワクチン接種の効果が出ており、コロナ感染と重症化による入院リスクが大きく減少しています。日本もこのままワクチン接種が進んでいけば、コロナの終息へと向かうことが予想されます。ついに見え始めた「アフターコロナ」に向けて、準備を始めている企業も増えているようです。

そこで、ここではイギリス向けマーケティングをお考えの方向けの情報支援として、イギリスのSNS事情をご紹介します

イギリスのスマホ・ネットの普及率

イギリスにおけるスマホやネットの利用率などに関するデータ

イギリスの人口は6805万人、そのうちインターネット利用者は6532万人普及率は96%に及びます。また、インターネットに接続されているモバイル機器は6761万台で、人口比で見ると99.4%に達しています。数値上では1人当たり1台弱のモバイル機器を保有しているということになりますが、多くの国ではたいてい100%を超えるのでやや低い数字といえます。

続いて、年間のデジタル成長率ですが、インタネット利用者数は+0.5%、モバイル機器の接続数は-3.6%という値が出ています。人口比のモバイル機器の保有率が100%を越えていないにもかかわらず、マイナス成長となっているのは少し気になる部分です。

イギリスで使用されているデジタル機器に関するデータを見てみましょう。

出典:datareportal.com

イギリスでモバイルフォン(あらゆるタイプ)の使用率は、97.1%と高いです。その中で、スマートフォンの利用率は95.9%に及んでいます。続いて、パソコン(デスクトップ・ラックトップ問わず)が78.3%、タブレットが56%という結果が出ています。

イギリスにおけるネットやスマホに触れている時間

出典:datareportal.com

上の表は、イギリスの16歳から64歳のネットユーザーを対象とした「1日平均でどれだけの時間をネットやスマホに費やしているか」を示したデータです。ご覧のように、最も利用時間が多いのはインターネットで6時間26分です。テレビは4時間ほどですので、約2時間半長くネットやスマホに触れているということが分かります。

インターネットの利用の内訳は、ソーシャルメディア(1時間49分)、ネットニュース(1時間7分)、ミュージックストリーミングサービス(1時間15分)、テレビゲーム(1時間1分)、ポッドキャスト(35分)となっています。

イギリスにおけるブラウザ・検索事情

イギリスのブラウザシェア

出典:datareportal.com

イギリスでのブラウザシェアは、Googleが開発・運用している「クローム(48.8%)」が最も高くなっています。前年度比は、+0.5%です。

2位は、MacやiPhoneなどの標準ブラウザ「サファリ(34.4%)」で、前年度比+1.4%です。WindowsやAndroidで使われることはあまり考えられないので、この数字はそのままApple製品のシェアに近い数字であると思われます。

その他は、「マイクロソフト・エッジ(6%)」「サムスンインターネット(4.2%)」「ファイヤーフォックス(3.1%)」「インターネット・エクスプローラー(1%)」「オペラ(0.9%)」と続いています。他の先進国に比べると、クロームとサファリ以外のシェアがやや高くなっています。特に「マイクロソフト・エッジ」が、前年比+43%と大きくシェアを伸ばしているようです。

イギリス人は検索で何を調べるか?

出典:datareportal.com

1位:news(ニュース)
2位:BBC(英国放送協会)
3位:weather(天気)
4位:coronavirus(コロナウィルス)
5位:Facebook(フェイスブック)
6位:Amazon(アマゾン)
7位:BBC news(英国放送協会のニュース)
8位:Google(グーグル)
9位:YouTube(ユーチューブ)
10位:eBay(イーベイ)

10位の「eBay(イーベイ)」は世界最大級の越境ECサイト。インターネットオークションサイトとしては、世界で最も利用者が多いことで有名です。

13位の「Argos(アルゴス)」は、日用品を主力とする大型チェーン店です。店に設置されているPC・カタログから商品を探して入力すると、店員が倉庫から商品を持ってきてくれるという便利なシステムを採用しています。商品の在庫がなければ、後日配送も可能です。もちろん、オンラインでも購入できます。イギリスでは非常に有名なショップです。

16位の「ASDA」は、イギリスで2番目に大きなスーパーマーケットチェーンで、アメリカのWalmartの傘下としても知られています。

最後に第20位の「NEXT」ですが、こちらはイギリス発のファッションブランドです。婦人服ベビー服・紳士服を主力商品とし、世界展開してしているショップです。

イギリスにおけるSNSの現状

イギリスのSNS事情

出典:datareportal.com

イギリスにおける、ソーシャルメディアのアクティブユーザー数は5300万人。ソーシャルメディア利用者の総人口に占める割合は、77.9%に達しています。また、ソーシャルメディア利用者の年次推移は+4.4%(230万人)となっています。

出典:datareportal.com

過去1ヶ月間にSNSやメッセージングサービスを利用した人の割合を見てみると、96.4%という高い数値が出ています。さらに、過去1ヶ月間にソーシャルメディアへ積極的に関与した人は87.2%に及びます。また、1人当たりのSNSアカウント所持数は、6.9個という数字が出ています。これらは、他の先進国と同じ傾向を示しています。

続いて、ソーシャルメディアにおける広告視聴者のプロフィールを見てみましょう。

出典:datareportal.com

年齢層は「24歳~35歳」が最も多くなっています。次に多いのが「35〜44歳」と「18〜24歳」の年齢層です。45歳以上の利用者はなだらかに減少していますが、決して少ない訳ではありません。男女比率は、すべての年代において女性のほうが多い傾向が見られます。

イギリスのSNSシェア

出典:datareportal.com

上のグラフは、イギリス人が最も利用しているSNSを示しています。YouTube・Facebook・Instagramなど、メジャーなSNSが並んでいますが、中には日本人にはあまり馴染みのない名前もあるかと思いますので、簡単にご紹介します。

3番目の「WhatsApp(ワッツアップ)」は、ユーザー数20億人を誇る世界シェアNo.1のメッセンジャーアプリです。

7番目の「LINKEDIN(リンクトイン)」はビジネス特化型のSNSで、求人などに多く利用されています。

また、8番目の「SnapChat(スナップチャット)」は、イギリスやアメリカの10代・20代から強い支持を集めている写真共有アプリで、近年日本でも若者を中心に人気が高まっています。

9番目の「Pinterest(ピンタレスト)」も写真共有サービスです。最近、日本でも積極的に広告が配信されていますので、少しずつ知名度が上がっています。もう既にご存じの方もおられるでしょう。

その他は、インターネット掲示板「reddit(レディット)」、ゲーム配信特化型ライブストリーミングサービス「Twitch(ツイッチ)」、ミニブログサービス「Tumblr(タンブラー)」、中国シェアNo.1メッセンジャーアプリ「we chat(ウィーチャット)」、楽天の運営する大手メッセンジャーアプリ「Viber(バイバー)」などが利用されているようです。

イギリスにおけるFacebookの状況

Facebookは、イギリスで2番目に多く利用されているSNSです。Facebookの広告を見る可能性を持つ人数は、3800万人に及びます。

Facebookを携帯で利用している人は61.9%、パソコンで利用している人は3.9%、携帯電話とパソコンの両方で利用している人の割合は34.2%となっています。また、男女比では女性のほうが若干多いというデータが出ています。

イギリスにおけるYouTubeの状況

YouTubeは、イギリスで最も利用されているSNSです。YouTubeの広告を見る可能性を持つ人数は、5300万人に達しています。YouTubeは単純に広告を出すだけではなく、自分でコンテンツを作って商品やサービスを紹介できるため、マーケティングにおいては高い影響力を持っています。

YouTubeで多く検索されているのは、「song(歌)」「songs(歌)」「music(音楽)」といった音楽関連の単語です。古くはビートルズやローリングストーンズ、最近ではエドシーランやアデルといった世界的なバンドや歌手を輩出し続けている音楽大国イギリスならではの結果でしょう。

また、「fortnite(フォートナイト)」「minecraft(マインクラフト)」「roblox(ロブロックス)」といったゲーム関連の検索も多いようです。

出典:datareportal.com

イギリスにおけるInstagramの状況

Instagramのユーザーは女性が多いという傾向がありますが、これはイギリスでも同じようです。男女比で見ると、58.6%が女性です。

Instagrameの広告を見る可能性を持つ人数は3100万人で、Facebookに迫る影響力を持っています。女性ユーザーの比率が高いため、女性向けのプロモーションツールとして利用するのが効果的でしょう。

イギリスにおけるその他のSNSの状況

  • FBMessenger:広告による潜在的なリーチ可能人数は「3000万人」
  • LINKEDIN:広告による潜在的なリーチ可能人数は「3000万人」
  • SNAPCHAT:広告による潜在的なリーチ可能人数は「2110万人」
  • Twitter:広告による潜在的なリーチ可能人数は「1645万人」
  • Pintalest:広告による潜在的なリーチ可能人数は「1075万人」

まとめ

今回はイギリスのSNS事情をご紹介しました。

イギリスは、インターネットに費やす時間がかなり長く、SNSを活発に利用していることが分かりました。そのため、SNSをプロモーションツールとして利用することが、非常に効果が高いと思われます。

イギリス向けのマーケティングをお考えの際は、ぜひ積極的にSNSを活用してください。

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