富裕層を呼び込め!北海道観光の新たなチャレンジプラン

インバウンド需要

はじめに

コロナショックにより、訪日外国人旅行者が消滅してしまいました。絶好調だった日本の観光業は、大きなダメージを受けています。

しかし全国でワクチン接種が進んでいますので、終息が少しずつ現実味をおびてきました。アフターコロナに向けて、今から準備を始めることができるでしょう。

北海道の観光業も大きなダメージを受けましたが、アフターコロナに向けて新しいチャレンジプランを打ち出しています。北海道経済連合会の報告から、今後の北海道が目指す取り組みについてご紹介します。

コロナ後に目指す3つの方向性とは?

北海道の観光業が、アフターコロナで目指す3つの方向性は、1:「大切なお客様」をつくる、2:お客様を「狙う」姿勢に変える、3:高額旅行プランで経済活性化を図るということです。

大切なお客さまとは、「リピーター」になる可能性をもつ人たちのことです。お客様が「また来たい」と思ってもらうためには、常にお客様のニーズにあったサービス・旅行プランを提供しなければなりません。それは必ずしも“豪華”な旅行とは限りません。お客様が旅行に求めている「コト(体験)」が何か、把握することが求められます。

お客様を「狙う」戦略とは、今までのように単なる“おもてなし”重点スタイルではなく、より魅力的な“観光プログラム”を提供することによって、お客様を呼び寄せるということです。それには、「モノ」重視だった観光スタイルから「コト」重視へとシフトしなければなりません。

そして、経済活性化のために打ち出されているのは、お客様のターゲットを“富裕層”に向けるということです。富裕層が求める高品質サービス・観光プログラムを提供することです。高額旅行商品によって富裕層のお客様をより多く獲得し、地域経済を活性化させるという施策です。

「至福の北海道旅行」のために

「至福の北海道旅行」とは?

今後目指している「至福の北海道旅行」とは、お客様により大きな“満足感”を感じてもらう旅行プランのことです。それには、お客様目線になって、お客様が求めるコトに敏感になることが必要です。

提供する観光プランは、お客さまの受け取り方を重視する「提案型」に変えてゆきます。今までとは少し観点を変えて、サービスを提供してゆきます。そうすることにより、観光客を多く獲得し、旅行消費額を増やし、経済効果をあげることが目標です。

どのように満足感を実感してもらう?

どのような人をターゲットに、どのようなサービスを提供したら満足してもらえるでしょうか。

高品質のサービスを望むお客様、例えば、何かの特別記念日や社員へのねぎらいなどの目的で来られるお客様には、特別なプランを準備します。このような旅行の場合、お客様が求めているのは安いツアーではありません。求めているのは、高品質なサービスと観光プラン、ラグジュアリーで特別な思い出になる旅行です。高額であっても、こういった旅行の需要は高いでしょう。

そして、特別な配慮が必要なお客様へのサービス提供も重要です。例えば、高齢者や身体的障害や介護を必要とされる方、食物アレルギーをもつ方などへの対応を徹底することです。特別な配慮を必要とするお客様が、不便を感じることなく快適に楽しめるように、旅行プランや設備を整えることが必要となります。

また、お客様の世代に合わせたプランとサービスの提供、外国人の宗教的背景を配慮したサービスの提供を行うことも重要となります。さまざまなお客さまのニーズを把握し、それに対応したサービスと旅行プランを準備しましょう。

実現するための様々なアクティビティ

様々なアクティビティで、どのようにお客様満足度を上げることができるでしょうか。いつくかの例を簡潔に取り上げてみます。

アドベンチャートラベル 
メディアを利用して、地方の歴史・文化・遺産などに対する関心を高めてもらう。効果的な情報発信を行う。ガイド人材の育成に力を入れる。魅力的なツアープランを作る。

ワインツーリズム
ワインだけではなく、他の地元特産品(例:チーズなど)とのコラボを行う。ワインのガイド人材の育成を行う。効果的な情報発信を行う。

ユニバーサルツーリズム
車いすレンタルの強化。バリア(バリアフリーも)情報の発信。車いすで楽しめるアクティビティの提供。介護者の意見を反映する。

プレミアムサービス
富裕層のニーズに応えるプログラム、体験型アクティビティの充実。交通手段の充実(プライベートジェット受け入れなど)。

北海道IR
統合型リゾート施設(カジノを含む)を北海道に誘致することで、北海道観光の新たな魅力を効果的に情報発信する。

非常に簡単にまとめましたが、まだまだたくさんの取り組みと工夫が求められます。どのアクティビティも、お客さまのニーズに合わせること、メディアやSNSを使った効果的な情報発信を行ってゆくことがポイントです。

実行に向けて

観光業界の復活のために、実行できることをまとめてみます。

1:大切なお客様、特に地元のお客様を大切にする。特別な待遇を行う、高品質なサービスを提供する。

2:地元に来て欲しいお客様(年代やタイプなど)を分析し、それに合わせたサービス提供を行う。

3:提供するサービスの価値が分かる、また気に入ってくれるお客様を大切にする。コストパフォーマンスよりも、高品質なサービス提供を目指す。

まとめ

簡潔にまとめてみましたが、北海道の観光業界の取り組みは今後の参考になります。

コロナウイルスの流行は観光業に打撃を与えてしまいましたが、アフターコロナは、これまで以上に人の往来が増えるでしょう。日本の観光が再び活性化するためには、まざまな工夫が必要です。また「観光大国」に戻れるよう、ここでの情報を参考にしていただけると嬉しいです。

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