在留外国人のためのお役立ち情報シリーズその1
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はじめに
日本に住む在留外国人は、2020年12月現在で288万人以上います※。日本語が堪能な方も多いのですが、あまり日本語ができない人たちも多く、日常生活のコミュニケーションに困っているようです。
そうした在留外国人のために、多言語での情報が提供されています。在留外国人のためのお役立ち情報シリーズでは、そうした方々に役立つ情報を適宜お届けします。1回目は、法的な問題の解決や日常生活に必要な情報についてです。
※出入国在留管理庁HPより
自転車に安全に乗るために
自転車を安全に乗るためのルールについては、日本人でもあまり正しく認識していないことがあるかもしれません。まして外国人にとって、日本の交通事情と自転車のルールを把握することはハードルが高いはずです。
そこで今回、長野県警が多言語でのPDF「自転車の交通安全」ガイドを用意しました。自転車を安全に乗るためのルールを、中国語・韓国語・タイ語・ポルトガル語・日本語で紹介しています。
以下の「自転車安全運転五則」について、それぞれの言語で説明されています。
- 自転車は車道を走るのが原則であること
- 車道は左側を通行すること
- 歩道は歩行者が優先であること
- 安全ルールを守ること
- 子どもはヘルメットを着用すること
法テラスLegal Information for Foreign Nationals(外国人のみなさまへ)
法テラス(正式名称「日本司法支援センター」)では、「Legal Information for Foreign Nationals(外国人のみなさまへ)」として、外国語を母語とする在日外国人が法的トラブルで困っている際の手助けとなる資料を提供しています。
英語・中国語・韓国語・スペイン語・ポルトガル語・ベトナム語・タガログ語・ネパール語・タイ語・インドネシア語・やさしい日本語の多言語で展開しています。日本の法制度について相談するためのガイドブックとなっています。例えば、労働関連、事故、借金、離婚、ビザなどで困っている場合に、法テラス多言語情報提供サービスに電話し、問い合わせるように勧めています。
コロナウィルスの情報提供
厚生労働省は、コロナウィルスに関する情報について多言語の情報サイトを開設しています。英語・中国語・韓国語・スペイン語・ポルトガル語・ベトナム語・タガログ語・ネパール語・タイ語・インドネシア語・ベンガル語・カンボジア語・ヒンディ語・マレー語・モンゴル語・ミャンマー語・フランス語・トルコ語・アラビア語・やさしい日本語と、たくさんの言語で展開しています。
さらに、地域別に相談できる場所をも紹介しています。ご自身が暮らす地域を選んで相談することが可能です。
出入国在留管理庁のFRESC外国人在留支援センター
日本で暮らす外国人を支援するのが、政府の窓口「外国人在留支援センター(FRESC)」です。4省庁8機関がワンフロアに集結しており、連携して外国人の相談に対応できるため、外国人にとって心強いでしょう。ます。在留資格、ビザ、労働に関する相談、職場・学校・地域でのいじめやトラブルなどの人権侵害に関する問題など、さまざまな問題の相談を受け付けています。さらに、無料で匿名での相談にも対応しています。
英語・中国語・ベトナム語・やさしい日本語で準備されたパンフレットには、8つの機関のそれぞれの役割と連絡先が記載されています。必要な場合は、すぐに連絡することができます。
まとめ
日本で暮らす外国人にとって、日常生活のルールから法制度に関するものまで、母国語で正しい情報を得ることができるのは心強いことでしょう。国や行政、関連機関がさまざまな外国人支援を行っています。何か問題が発生したときには、スムーズな解決のために、公的機関のサポートを上手く活用するようになさってください。