自由すぎる!中国の公園風景
はじめに
中国人って、公園での遊び方が面白いんです。
大抵の人は「中国人=太極拳」という印象をお持ちかもしれませんが、実際はもっと独特で自由な遊び方をしています。ある人にとっては健康維持のためであったり、また単に趣味が高じてということだったりします。
日本では見かけることのない、中国の公園模様をちょっとご紹介します。
書道おじさん
さすが書道の本場、達筆な方がたくさんおられます。
書道というと、学校で使ったあの“書道セット”を思い浮かべるかもしれませんね。半紙に墨汁と筆、中国も同じなのですが、公園での書道遊びは違います。
まず、筆が独特なんです。毛ではなくスポンジで筆先が作られています。特大フェルトペンのようです。中国大手通販サイトで、販売されています。
そのスポンジ筆に、墨汁ではなく水で、公園のブロックをマス目にして漢字を書いちゃうんです。
達筆な方が、自信満々に自分の技を披露しています。
動画を見てお分かりのように、とても上手ですよね。
なんといっても、墨汁ではなく水ですから、決して公園を汚すことはありません。じつに環境にやさしい遊びです。そして、お金もほとんどかかりません。
凧あげおじさん
凧あげも、中国の老人の楽しみです。
中国では、一年中、朝でも夜でも楽しまれています。日本のように、お正月の楽しみというわけではありません。
凧あげは“おじさん”率が高いのですが、少数のお姉さんを見かけることもあります。中国のお店には、実にさまざまな凧が売られています。照明付きの凧もあって、夜空をキラキラと輝かせています。
凧あげの様子は、下の動画の途中から見られます。
コマ回しおじさん
「ブーン、ブーン」と音を鳴らして遊ぶ、中国コマ。
両手で持った糸の間で、コマを左右上下に振り回すんです。このときに「ブーン、ブーン」と音が鳴ります。テクニックを要するこのコマ回し、程よい運動になります。上手くなると、とても楽しそうです。
この動画では、高度な技が披露されています。
おばちゃん&お姉さんのストリートダンス
中高年女性を中心に大人気のダンス。これは中国に行ったことがある方は見たことがあるのではないでしょうか?
リーダーのおばさん(またはお姉さん)が前に立ち、うしろで大勢の人たちが踊ります。曲は中国の古典的曲から、中国ポップに至るまでさまざまです。
公園にいる人で、自分も踊りたいと思ったら自由に参加できます。女性限定というわけではないので、おじさんやお兄さんも汗を流して踊り狂っていることもあります。ストレス発散になっているのでしょう。
公園の運動器具で体力作り
中国の公園にはたいてい、運動器具が設置されています。肩を回す器具、足を動かす器具、腰をひねる器具、腕を鍛える鉄棒など多種多様です。普段から、健康維持の意識が高い人たちが利用しています。
ハイテクジム
なんとAIを使った、無料で利用できるハイテクジムが上海に登場しました。
AIとスマートフォンが連動していて、体重や体脂肪の計測、その人に合ったトレーニングメニューを提案してくれます。中国政府は、国民の健康維持のため、トレーニングを習慣つけることを目標としているのだそうです。
逆立ちおじさんー独自健康法?
ハイテクジムのあとに、こちらをご紹介します。
公園でひとり、逆立ちをしているおじさんを発見。
これは独自の健康法なのでしょうか。逆立ちをすると、全身の血流が良くなるのでしょうか?この方、何十分も逆立ちをしておられて、その間に何人か通りすぎるのですが、誰も気にも留めていません。おじさんも、完全に自分の世界に入っています。
本当に人目を気にしない人たちだなあ、と思うひとときでした。
おわりに
中国人は、おおらかで自由です。
街にはアナログとハイテクが入り混じっている、そんな面白さもあります。お年寄りが「ハイテク装置にはついていけないのでは?」という心配は無用です。誰もがスマホのアプリを使いこなしています。
もし中国に行くことがあったら、公園をのぞいてみてください。個性豊かな人たちに出会えるかもしれません。