【炎上しないSNS?!】初めてのLinkedIn(リンクトイン)シリーズその1・基礎知識編

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「リンクトイン」というSNSをご存じでしょうか。もちろん「知っている」「使ってる」という方もいらっしゃるでしょうが、残念ながら大多数の人はまったく触れたことがないかと思います。

日本ではあまり馴染のないリンクトインですが、使いこなせば大きなビジネスチャンスを掴むことができるSNSとして、海外では非常に高い人気を誇っています。

そこで、ストラテではシリーズとしてリンクトインを解説、ビジネスに役立てるコツをご紹介していきます。

リンクトイン(LinkedIn)とは?

リンクトイン(LinkedIn)は世界有数のオンライン決済サービス「PayPal」の元・最高執行責任者だったリード・ギャレット・ホフマン氏によって設立されたビジネス特化型のSNS

「六次の隔たり理論」をもとに、専門家たちで構成されるネットワークを作り上げることを目標に生み出されました。

2003年の設立以降アメリカを中心に世界中に広がり、現在では世界各国で転職プラットフォームとして活用されています。

世界的なシェア

リンクトインの公表しているデータによれば、全世界の登録者数は8億人。お膝元のアメリカでは約1億8,000万人ものユーザーが登録されています。

また、中国でも人気を徐々に高めて一時期は利用者数が5,600万人にまで膨れ上がりましたが、中国における法令順守の要求の高さなどを理由として2021年12月をもって撤退しました。

日本ではどうか?

日本は先進国の中ではかなり少ない方で、現時点では全国に200万人程度の登録者がいるようです。

ちなみに、同じく東アジアの韓国では人口が日本の半分程度ですが、登録ユーザー数は300万人ほどとなっています。また、イギリスやフランス、イタリア、ドイツなどといった先進諸国では、各国1,000万人~3,000万人ほどのユーザーがいるようです。

これらのことから見ても分かるように、日本においてはまだまだ普及が進んでいません。

引用:リンクトインHP

リンクトインの特徴

ビジネス用のSNS

前述したようにリンクトインはビジネス特化型のSNSです。登録ユーザーはビジネス専用プロフィールを公開し、リンクトイン内で交流しながらビジネスチャンスを広げます。

例えばビジネスパートナーを探したり自社で働いてもらう従業員を探したり、あるいは商談先を探したり各業界の専門家へのコンタクトを行ったりといった使い方が一般的です。

こういった経緯からリンクトインは原則として実名・会社名が必須となっています。

また、リンクトインの大きな特徴として投稿内容をビジネスに関連するものだけに規定しているということも挙げられます。ビジネスに関係のない投稿は運営によって削除されることも珍しくはありません。過去には会社の飲み会に関する投稿が削除されたこともありました。

炎上することがほぼない

リンクトインはあらゆるSNSの中でも最も炎上しにくいSNSのひとつであると言われています。その理由として真っ先に挙げられるのは実名や顔写真、会社名がプロフィールで公開されていることが大きな理由のひとつ。

SNSの炎上と言えば話題になるのはツイッター(Twitter)がほとんどですが、ご存じのようにツイッターは匿名型SNS。実名等のプロフィールを自ら記載していなければ個人情報がバレるリスクは低いので、気が緩んだり攻撃的になったりしやすいというわけです。

一方でリンクトインでは実名や顔写真、会社名等の個人情報が載っているのでそう言った行為に対するハードルを上げます。そもそも、日常の愚痴などを吐き出したいだけなら、それこそツイッターなどのように使いやすいSNSがあるので、リンクトインを使う理由もありません。

また、リンクトインは前述したようにビジネスに関係のない投稿は削除されることがありますし、周りのユーザーも実名や会社名などを晒しているのでセンシティブな話題には関わりたくないと感じる傾向にあります。

これらのことから、リンクトインは炎上することが非常にまれです。仮に炎上するとすれば、経歴詐称をしたり詐欺に利用したりするなど、犯罪行為を行ったケースなどでないと考えづらいでしょう。

真面目にビジネスとして使うのであれば、数あるSNSの中でも最も安全な部類に入ります。

なぜ「リンクトイン」は日本で苦戦しているのか

リンクトインが現状日本で苦戦している理由はいくつか考えられます。一つは前述したように実名制で顔写真や会社名などの個人情報を詳細に公開する仕様であることです。

フェイスブック(Facebook)などもそうですが、日本では実名や顔写真が必要となるSNSがあまり人気にならない傾向があります。

YouTubeでも海外YouTuberの多くが顔出しして実名も出していることが多いのに対し、日本のYouTuberは顔をマスクで隠したり実名ではなくニックネームを利用したりする傾向が多いことに気が付いた方も多いのではないでしょうか。

リンクトインが日本であまり普及していないのは、プライバシーの公開を極端に嫌う日本の国民性も原因なのかもしれません。

そして、もう一つは単に出足が遅かったことや初期対応が悪かったという点も考えられるでしょう。

実は日本では2011年からサービスを開始しているのですが、当時は対応言語が英語のみでした。そのため利用するハードルが高く、同じようにビジネスで活用できるFacebookの方を使う人が多かったのです。Facebookで事足りている状況では、わざわざ登録者数の少ないリンクトインを使う必要性を感じられない人が多かったのも当然のことでしょう。

なお、発祥の地アメリカではプライベートはFacebookに、ビジネスはLinkedInという住み分けが作られ、多くの人に親しまれています。

また、日本ではリンクトインは転職活動で使うというイメージが先行してしまいました。本来、リンクトインは「転職にも使えるビジネス特化SNS」であって、転職用SNSではありません。

しかし、日本にはビジネスについて自ら発信する文化があまりなかったために、一要素のひとつでしかなかった転職で使うものというイメージばかりがフィーチャーされてしまったのです。

結果としてリンクトインの魅力が十分に伝わらず、現在の苦戦に繋がってしまったと考えられます。

まとめ

リンクトインはビジネス特化型のSNSですが、ビジネスの発信文化がなかった日本ではあまり普及できていません。

しかし、近年は日本でもYouTubeなどを中心にSNSからビジネス発信する人たちが増えてきています。近い将来、リンクトインが日本でも高いシェアを持つまでに成長する可能性は十分に考えられるでしょう。ぜひ、これからもリンクトインに注目し続けてください。

次回は、実際にアカウントを開設する方法やプロフィールの書き方を紹介します。ぜひそちらもご一読ください。

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