翻訳者が選ぶヒンディー語 翻訳アプリ&Webサイト6選

インド,ヒンディー語

近年、急速に発展しつつあるインド。日本もインドに注目している人や企業が増え、ヒンディー語の翻訳需要も高まってきています。そこで、今回はヒンディー語翻訳に適した翻訳アプリとサイトをご紹介します。

1.押さえておきたいヒンディー語の2つの特徴

1-1.「デーヴァーナーガリー」を使用する

インドでは「デーヴァーナーガリー」というインド独特の文字が使われています。ヒンディー語以外にもマラーティー語やネパール語にも使用されることがあります。そのため、マラーティー語やネパール語の文章を、ヒンディー語だと間違って翻訳にかけてしまうケースがあります。ヒンディー語かどうかわからない文章を翻訳する際には、言語の自動検出機能がある翻訳サイトやアプリを使いましょう。

1-2.動詞の変化が特徴的

「コピュラ動詞」がヒンディー語の特徴です。英語のbe動詞的な働きをし、「存在(○○があります、○○がいます)」や「等位(私は学生です。私=
学生)」のような使い方をします。

加えて、他の動詞と結びついて変化することで、現在形や過去形、未来形をとることがあります。この変化が特徴的と言えるでしょう。

2.ヒンディー語翻訳ツールを使う際に気をつける2つのポイント

2-1.主語・述語・目的語を省略しない

日本語では主語・述語・目的語を省略してもニュアンスで通じてしまうことがあります。人間の翻訳者による翻訳であれば、気を利かせて主語・述語・目的語を補完して翻訳してくれるでしょうが、AIは融通がききません。主語・述語・目的語がない文章はうまく認識できず、翻訳文がおかしくなってしまいます。

2-2.簡潔でわかり易い文章を心がける

基本的に、長文よりも短文のほうが翻訳精度は上がります。読点を多用して不必要に文章を長くするのは止めましょう。また、使用する語彙はなるべく簡単なものを使い、正しい文法を心がけることが大切です。


3.翻訳者がおすすめするヒンディー語翻訳アプリ3選

3-1.Google翻訳(アプリ版)

Google翻訳といえばWebサイト版を思い浮かべる方が多いと思いますが、アプリ版のGoogle翻訳も非常に優れています。ディープラーニング(深層学習)技術とGoogleの最新技術が融合して作られたGoogle翻訳は、翻訳精度の高さが最大の特徴です。Webサイト版と同じようにテキストや音声による翻訳が可能なほか、アプリ版ではカメラを使った画像翻訳が可能です。「カメラ入力」のアイコンをタップしたら、翻訳したい画像をカメラで映すだけで翻訳してくれます。紙媒体の文書を翻訳したい場合などには非常に便利な機能です。

なお、カメラを使った翻訳機能には、リアルタイムに翻訳してくれるタイプと写真を撮ってから翻訳するタイプの2種類が搭載されています。前者はカメラを向けるだけでいいので、即座に複数の対象物を翻訳できるのが強み。しかし、長文に弱く、翻訳精度もあまり高くないのが難点です。一方、後者はいちいち写真を取らなければならないため多少の手間がかかるものの、翻訳精度はリアルタイム機能を使ったときよりも格段に高くなります。状況に応じて使い分けると良いでしょう。

3-2.iTranslate Voice

iTranslate Voiceはヒンディー語に対応した音声翻訳ソフトです。画面下のアイコンをタップして言語を設定したら、あとはiPhoneに話しかけるだけ。優れた音声認識システムにより正確にフレーズを理解し、即座に翻訳文を読み上げてくれます。なお、音源は女性・男性を選べるほか、読み上げ速度を変えることもできます。また、特徴的な機能として、他のiPhoneとの連携機能「AirTranslate」があります。AirTranslateをタップすると、iTranslate VoiceがインストールされているiPhoneを自動で探知し、接続してくれます。接続状態でiPhoneに話しかけると、接続先のiPhoneに翻訳された文章が表示され、読み上げてくれる機能です。翻訳の際に、いちいちスマートフォンを自分に向けたり相手に向けたりする手間を省けるので、スムーズに会話することができます。

3-3.Microsoft翻訳

Microsoft翻訳はWindowsで有名なMicrosoft社が開発した翻訳アプリです。テキストや音声による会話ができるほか、「会話翻訳」という特徴的な機能を有しています。会話翻訳のアイコンをタップすると画面が上下に別れ、会話をするとそれぞれの画面に翻訳された文章が表示され、読み上げもしてくれます。また、テーブルや手のひらに置いた状態で使いやすいように、それぞれの画面に表示される文字が逆さまになるのも嬉しい機能です。

4.翻訳者がおすすめするヒンディー語翻訳Webサイト3選

4-1.Google翻訳(Webサイト版)

Google翻訳は世界で最も有名な翻訳Webサイトとして知られています。2016年9月にディープラーニング技術を活用した「ニューラル機械翻訳」を世界に先駆けて採用したことにより、これまでとは一線を画する精度での翻訳が可能になったことで世界的に話題となりました。翻訳Webサイトとしては世界でも最も利用者が多いと言われ、月間利用者数は5億人にも及びます。多くの翻訳データがあることを活かした開発が行われており、年々進歩し続けているのがGoogle翻訳の魅力です。ヒンディー語や日本語のようなマイナー言語の翻訳も精度が高く、長文の翻訳も一瞬で行ってくれるのでストレスもありません。また、ブラウザの「Google Chrome」に組み込まれており、右クリックメニューから操作するだけでWebページをまるごと翻訳できます。

4-2.Bing翻訳

Bing翻訳は「Microsoft Translator」と呼ばれるクラウドサービスをベースとした翻訳サイトです。Google翻訳同様、ディープラーニン技術を採用しており、高い翻訳精度を誇ります。Google翻訳と同レベルの翻訳精度なので、どちらを使うかは好みの問題です。Google翻訳ではうまく翻訳できなかったときなどに使ってみてはいかがでしょうか。

4-3.エキサイト翻訳

エキサイト翻訳は2000年からある老舗の翻訳サイトで、Google翻訳が台頭するまでは日本で最も有名な翻訳サイトでした。現在は、翻訳ジャンル(理学・農林水産・工学・社会学・人文学・芸術・スポーツ・生活)を選べるようにすることで、他の翻訳サイトとの差別化を図っています。選んだ翻訳ジャンルに合ったた文章の翻訳精度は、時としてGoogle翻訳やBing翻訳を上回りますが、残念ながらジャンル機能はヒンディー語に対応していません。そのため、ヒンディー語の翻訳においては、Google翻訳やBing翻訳の補助として活用するのがおすすめです。

5.翻訳者が選ぶヒンディー語翻訳アプリとサイトのランキングは?

1位は「Google翻訳(アプリ版)」です。翻訳精度や機能性の面などを総合的に考慮すると、やはり最も優れた翻訳ツールと言えます。性能的にはWebサイト版と変わりませんが、Webサイト版にはないカメラ翻訳の機能がある分だけリードしました。2位は「Google翻訳(Webサイト版)」です。Chromeと連携しているので、ブラウジングの際に非常に便利なのがおすすめの理由。気になるヒンディー語のサイトを見つけたときなどに、右クリックするだけでページを丸ごと翻訳できるのは大きな魅力です。3位はMicrosoft翻訳。WebサイトのBing翻訳とは同じ翻訳性能ですが、アプリ版のMicrosoft翻訳のほうが多機能なので3位にランクインしました。もちろん、他のアプリやWebサイトもそれぞれに良い面があるので、試しに使ってみることをおすすめします。

6.まとめ

今回はヒンディー語の翻訳アプリやWebサイトをご紹介しました。数年前までは、ヒンディー語や日本語といったマイナー言語を機械翻訳するのは困難でしたが、最近はディープラーニング技術の発展のおかげで精度が上がってきています。日常会話に使うぐらいであれば今回ご紹介したアプリやサイトも役立つでしょう。とはいえ、ビジネスや契約書など、よりシビアな状況ではアプリよりも専門家の力を借りるほうが得策なのは言うまでもありません。株式会社アットグローバルでは、ヒンディー語の翻訳にも対応しています。

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