定性リサーチとは、文献、インターネット、インタビュー、訪問といったさまざまな手法で調査テーマに関する情報を収集し、報告する調査です。調査対象の現状・実態を詳細に理解し、具体的な施策を検討・実行するのに適しています。定量調査が実態を「数字」で明らかにしようとするのに対し、定性調査は「言葉」で明らかにする手法とも言えます。
定性リサーチの具体的手法
アットグローバルでは以下の定性リサーチに対応しています(国によっては、対応できない手法もございます)。
インターネットによる文献調査
インターネットを駆使して、目的とする情報をくまなく探す調査で、定性調査の基本的な方法です。印刷物の取り寄せや閲覧調査などにも対応しますが、その場合はオプション料金を頂戴する場合があります。
ヒアリング(メール・電話)
文献の正当性の裏取りを行ったり、曖昧な点や不明点を解消するために、メールや電話でヒアリングを行う方法です。定性調査の標準メニューに含まれますが、一定の準備を伴うヒアリングは、別途インタビューといてオプション料金を頂戴します。
インタビュー(電話・Web会議)
あるテーマで調査対象者にインタビューを行うスタイルの調査です。多くの場合、質問事項を事前に送り、日時を約束した上で実施します。お客様の担当者が同席を望む場合、そのようにアレンジすることも可能です。
訪問
アットグローバルの海外調査員を動かして、実際に現地を訪問させ、現場を観察しながら、インタビュー等を実施します。
その他
用意した会場に調査対象者に来てもらい評価を得るタイプの「会場調査」、街頭や交通機関の駅・空港などでインタビューを行う「街頭調査」等にも対応いたします。
定性リサーチが得意なこと
リーガルリサーチのように、実態を正確かつ詳細につかむ調査に向いている。
単なる全般的な傾向だけでなく、ある行動や判断に至る心理や背景について理解したり、改善点や希望等を具体的かつ明確に理解することができる。
調査対象者の意見を自由闊達に聞くことができるので、時には自分たちだけでは気づかなかったユーザーのインサイトを理解できるかもしれない。
定性リサーチが苦手なこと
定量リサーチに比べて、調査対象者の負担が大きい。中には、口頭で自分の考えを述べることに苦手意識を持つ人もいる。調査対象者の絞り込みや、ある程度の規模で行うことが必要な場合もある。
働き方の多様化により、在宅勤務中のスタッフが増えたため、オフィスに電話をしてアポ取りしようとしてもつかまらないことが多い。
調査員やインタビューアーのスキルによって、調査内容の深みに差が出やすい。
定性リサーチを行う際に念頭に置くと良いこと
満足のいく成果を得るには、当該外国語での高いコミュニケーション能力や調査力が不可欠。外国語力に加えて、調査能力も確認するとよい。
海外と日本では、情報の公開度や役所等の対応が大きく異なったり、日本とは祝祭日の長さや時期が異なっていたりするなど、かなり勝手が違うため、スケジュールにゆとりを持つ必要がある。また、階級や人種による何らかの区別が存在する社会の場合、インタビューアーの選定も重要になってくるし、タブーを理解したコミュニケーションが必要な地域もある。そうした現地の習慣や状況に通じた調査会社に相談するのが望ましい。
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