フランスのSNS事情/デジタルマーケティングお役立ち情報【2020年版】
ここ5年間、訪日フランス人旅行客の数は右肩上がりに増え続けています。年間30万人以上のフランス人が訪日しており、インバウンド対策の重要性が増している国の一つと言えるでしょう。
そこで今回は、インバウンド対策に役立つ、フランスのSNS事情/デジタルマーケティング情報をご紹介します。
コンテンツ一覧
訪日フランス人向けプロモーション 統計データとポイント
訪日フランス人がよく使う情報源(2015~2019年の統計)
訪日フランス人がよく使う情報源トップ5(2019年)
- 自国の親族・知人
- 口コミサイト(トリップアドバイザー等)
- 旅行ガイドブック
- 個人のブログ
- 日本在住の親族・知人
他の国では動画サイトやSNSなどもランクインしてくるのですが、フランスではTOP5のうち4つがいわゆる「口コミ」によるものです。残りの一つの「旅行ガイドブック」はミシュランガイドを代表する旅行・グルメ雑誌の影響力が強いことが影響していると思われます。
注目ポイントとしては、「動画サイト」の割合が急速に伸びてきている点です。その一方で、「旅行ガイドブック」と「日本在住の親族・知人」を情報源とする率が大幅に低下してきているので、今後数年間に「動画サイト」が入れ替わる形でランクインしてくることが予想されます。事実、旅行目的での情報源に限定して見てみると、すでに「動画サイト」がTOP5に入ってきています。
フランス人がよく使うSNS
YouTubeがトップに君臨し、FacebookとInstagramがそれに続いています。注目ポイントは、Twitterの利用率が相対的に下がっていることです。2018年のデータでは、Twitterが24%で5番手に位置していましたが、2020年は34%に増えてはいるものの7番手に後退しています。そして、Twitterの代わりに台頭してきたのが、WhatsApp(ワッツアップ)とSnapchat(スナップチャット)です。
WhatsAppはメッセンジャーアプリ。日本ではLINEが普及していますが、世界的に見るとWhatsAppが最も普及しているメッセンジャーアプリとなっています。また、Snapchatは写真・動画の共有アプリで、1秒~10秒の間で閲覧期限を設けられる機能が特徴です。最近は日本でも「スナチャ」の愛称で人気になっているので知っている人も多いかと思います。
そのほかにも、日本人にはあまり聞き馴染みのないSNSが台頭し始めてきていることが分かると思います。私たち日本人も、乗り遅れないようにこれらのSNSに注目していきたいところです。
フランス人は日本をどう楽しんでいたか
訪日フランス人の訪日旅行に関する期待内容(2015年~ 2019年)
訪日フランス人が日本でやりたいこと
やはり、最も人気なのは「日本食」です。旅行前、旅行中、次回の旅行の3つの項目において、やりたいことの中で最も高い支持を得ています。
そのほか、「日本の酒をのむこと」「自然・景勝地観光」「繁華街の街歩き」「ショッピング」「美術館・博物館・動植物園・水族館」「日本の歴史・伝統文化体験」「日本の日常生活体験」などが高い支持を得ているようです。
また、フランスと言えば日本のアニメや漫画などのポップカルチャーが普及している国として知られています。「日本のポップカルチャーを楽しむ」が他国と比べると高いのも印象的です。
フランス人をリピーターに!
フランス人の訪日旅行の満足度(2011年〜 2019年)
訪日フランス人の日本再訪意向(2011年〜 2019年)
また訪日したいと思っているフランス人が多い
グラフを見ると、訪日旅行に対して不満を持っている人の割合が極端に低く、逆に満足している人の割合が非常に多いことが分かります。
ポジティブな回答をした人の割合は、なんと全目的で99.3%、観光目的では99.5%に達しています。多くの訪日フランス人旅行客が、高い満足感を得ているようです。
そして、「日本に再訪したいか」という問いに対しては、全目的で96.4%、観光目的では96.4%と、やはりこちらも高い支持を得ているようです。
まとめ
古くはジャポニズムの発祥の地になるなど、日本の文化が人気のフランス。日本に対する心象もよく、訪日のリピート率も高いことで知られています。
コロナが終息し、これまでのような日常が戻ってくれば、また大勢のフランス人旅行客が訪問することは間違いありません。その時に備え、各企業や各地域が準備をしていかなければなりません。是非、今回の記事をお役立てください。
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2020年も「ストラテ」をご愛読いただき、誠にありがとうございました。年内の更新はこの記事が最後になります。年明けは、2021年1月4日(月)より更新再開の予定です。どうぞ引き続きご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。(ストラテ編集部)