翻訳会社にIT分野の翻訳を依頼する際に覚えておきたい6つのこと

技術翻訳,翻訳,翻訳会社選びで失敗しないためのHint&Tips

IT分野とは?

ITとは、Information Technology(情報技術)の略です。コンピューターやインターネットを中心としたネットワーク(通信)を活用した技術を指しています。IT分野の翻訳には、ハードウェア・ソフトウェア・アプリケーションのマニュアルやヘルプ、仕様書やカタログ・パンフレットがあります。さらにはWebサイトやPR資料、そしてマーケティング資料など範囲が広く、さまざまな種類があります。

IT分野の文書を翻訳する際の特徴

IT技術の翻訳は、その用途や種類でニーズが異なります。技術や操作手順などの翻訳には、「正確さ」が求められます。IT分野で用いる専門用語を翻訳するには、ITに関する専門知識と調査力を持ちあわせていることが必要です。しかも、難しい専門分野の内容を、複雑で曖昧な表現ではなく、読者が明確に理解できる文章にしなければなりません。

翻訳する文章の文体を統一することも必要となります。製品のPR資料やマーケティング資料の場合は、読者の心に響く「訴求力」のある文章にしなければなりません。IT分野の資料はバージョンアップされることが多いので、過去の訳文を再利用する工夫なども必要となります。このように、IT分野の翻訳は、その種類によって対応を変える「柔軟さ」が求められます。

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IT分野の文書の翻訳を依頼する際に覚えておきたい6つのこと

1.翻訳に際してお客様とのコミュニケーションを重視しているか?

翻訳会社を選ぶ上で大切なことの1番目は、お客様とのコミュケーションを重視しているかということです。

IT分野の翻訳の場合は、翻訳の用途は?対象読者は?好みの用語や文体は?など、顧客の要望を正確に把握していなければなりません。また、用語集の作成・バージョンアップなどに関する詳細な点も、お客様の要望を確実に取り入れなければなりません。

良い翻訳会社は、お客様とのコミュニケーションを大切にし、一つ一つの注意事項を確認します。勝手に判断して、作業を進めることはありません。お客様の側に不明点があれば、納得のいくまで説明・話し合いを行います。翻訳品質を確認するための「無料トライアル」を利用して、その翻訳会社の翻訳品質がどうかを見てみるようにして下さい。結果を見て要望があれば、それらを詳しく伝えることができます。

翻訳作業が終了し、納品後の「アフターケア」が充実しているかどうかも大切です。これらの要素を満たしている、良い翻訳会社に依頼するようにして下さい。

2.品質管理の基本が大丈夫か?

良い翻訳会社は「品質管理」がきちんと行われています。

翻訳仕様書を作成した上での翻訳が徹底されているか?ダブルチェック体制(翻訳者とチェッカーの2人体制)をとっているか?ネイティブテェック(翻訳言語のネイティブまたは同等の言語力を持つ翻訳者)を行っているか?チェックツールによる確認が徹底しているか?などのチェックポイントがあります。

品質管理体制がふさわしく整っている翻訳会社かどうかを確認するようにして下さい。

3.IT分野の翻訳の経験値は?

IT分野の翻訳は、ITに関する専門知識を持ち、テクニカルライティングを理解している翻訳者が担当するかが重要となります。

また、IT分野の翻訳実績を持つ翻訳会社かどうかという点も、依頼を判断する上で重要となります。翻訳会社の公式サイトを見ると、翻訳実績について記載されていることが多いので、まずはそちらをチェックすることをお勧めします。

4.翻訳価格は良心的か?

翻訳の発注担当者にとって、適正な価格かどうかは気になるところでしょう。

良心的価格の翻訳会社かどうか、翻訳料金の指標となるものがあれば、判断するのに役立ちます。例えば、日本翻訳連盟(JTF)が出している翻訳料金の目安表を参考にすることができます。これらの目安の価格を見た上で、依頼を考えている翻訳会社に見積もりをお願いするようにしましょう。

参照:日本翻訳連盟(JTF)

5.翻訳支援ツールは使用可能か?

翻訳会社では、翻訳の効率アップと品質向上のために、SDLTrados、Memsource、memoQなどの翻訳支援ツール(CATツール)を使用することがほとんどです。

これらのツールは、蓄積された過去の翻訳データを再利用することによって、専門用語・訳語・表現の統一化を行うことができます。そうすることにより、最終的な翻訳文に「統一感」を出すことが可能となります。さらに、ケアレスミスのチェック・作業工程の短縮化が図れます。これは、納期の短縮化にもつながります。これらの翻訳支援ツールを使用しているかどうかも、依頼を考えている翻訳会社の担当者に確認して下さい。

6.翻訳+@の対応は?

DTP(日本語で作成した原稿と同じレイアウトを外国語で再現すること)が可能かどうか、また海外向けのデジタルプロモーションを行っているかどうかも、翻訳会社を選ぶ上で重要な判断要素となります。

DTPのサービスは、オプションとして別途料金のことが多いので、前もって確認しましょう。海外進出をお考えでしたら、翻訳だけでなく、海外プロモーション活動も行っている翻訳会社の利用をお勧めします。

まとめ

IT分野の翻訳は、その専門知識と翻訳実績を持つ翻訳会社に依頼することが重要です。また、お客様の要望を正確に把握し、それにそった作業を行える翻訳会社であることも重要です。納品後のアフターフォローが充実していることも、大切な判断要素となります。上記にあげたポイントを参考に、ベストな翻訳会社に依頼するようにして下さい。

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