【初めてでもできる】アンケート設問作成のコツ15選。作り方や実例も紹介。

【初めてでもできる】アンケート設問作成のコツ15選。作り方や実例も紹介。

マーケティングの世界では、まず消費者のニーズを知ることが不可欠です。何となく新しい商品やサービスを作ったところで売れることはまずありません。

企業が手軽に会社や個人のニーズを知る上で、アンケートを実施することは非常に便利です。でもこのアンケートフォームも適当に作ったものでは、質が担保されず、アンケート結果に信頼がおけません。

ではどうすれば、アンケートを通して有効なデータを得ることができるのでしょうか。アンケート設問のコツをご紹介していきます。

  • 質の高いアンケート設問の作り方
  • 回答者が答えやすい設問設計のコツ
  • 効果的な回答形式とその選び方
  • スマホ対応を含むアンケートの最適化方法
目次

アンケート設問作成の15のコツ

アンケート設問作成のコツ

質の良いアンケートを作成することが、質の良い回答結果を得る秘訣です。取得できるデータの質が悪いと、新規事業に参入する自信と勇気が持てないでしょう。

ここからは、アンケート設問の作成において役立つ15のコツをお伝えします。

1. 目的に沿ったものにする

アンケートの質問は、あなたの会社が何を知りたいのかに基づいて作成する必要があります。

例えば、自社製品に関して「顧客の満足度を調べたい」場合には、満足度に関連する具体的な質問をするべきです。もし一見関連しそうでも、満足度を測るのに直接役立たない質問をしてしまうと、目的から外れてしまいます。

悪い例:

「この商品をどのようなタイミングで購入しましたか?」(購入タイミングを知ることが満足度調査に直結しない場合)

良い例:

「この商品の価格についてどの程度満足していますか?」(価格に関する満足度を知る質問)

2. 専門用語を使い過ぎない

アンケートを作成する際、専門用語を多用すると回答者が質問内容を正確に理解できない可能性が高まります。専門的な言葉は作成者にとっては当たり前であっても、回答者にとっては馴染みのない場合が多いからです。その結果、質問の意図が正しく伝わらず、不正確な回答や途中離脱の原因になることがあります。

例えば、IT製品についてのアンケートで「UI/UX」や「クラウドインフラ」といった専門用語をそのまま使用すると、一般の回答者には意味が分からず、的外れな回答をしてしまうかもしれません。このような場合は、専門用語を使わず、具体的で分かりやすい言葉に言い換える工夫が必要です。

悪い例:

「当社のUI/UXについての感想を教えてください。」

良い例:

「当社のウェブサイトやアプリが使いやすいと感じましたか?」

3. 設問を長すぎない・簡潔にする

設問を簡潔に

質問が長すぎると読解に時間がかかるため、回答者が離脱してしまう可能性が高くなります。また長文の設問は、要点がぼやけてしまい、回答者にとってわかりづらく感じることがよくあります。そのため、質問はなるべく短く、簡潔に表現することが重要です。

特に、複数の要素が含まれる質問は、簡潔に分割して聞く方が効果的です。わかりやすく、無駄を省いた設問にすることで、回答者がストレスなく答えることができ、結果として回答率を高めることができます。

悪い例:

「当社の製品をご利用いただいてから約2週間が経過しました。この期間に、どのような場面で製品をお使いになり、どのような感想をお持ちになったか、詳しくお聞かせいただけますでしょうか。」

良い例:

「この製品をお使いいただいた感想を教えてください。」

4. 設問の順番を考える

アンケートにおける設問の順番は、回答者の心理に大きな影響を与えます。

特に、アンケートを始めたばかりの段階で回答者がストレスを感じるような難しい質問や、プライバシーに関わるデリケートな質問を配置してしまうと、途中で回答をやめてしまう「離脱」が発生しやすくなります。

このため、アンケートの最初には、回答者が簡単に答えられる設問を配置することが大切です。設問の順番を設計する際の流れは以下のようにするとよいです。

簡単な質問から始める(ウォームアップ)

簡単で、感覚的に答えられる質問を配置する。

良い例:

「この商品を初めて知ったのはいつですか?」

徐々に具体的な質問に移行する

答えやすさは維持しつつ、具体的な意見を引き出す設問を追加。

良い例:

「商品のどの点に最も満足していますか?」

難しい質問やデリケートな質問は後半に配置する

アンケート後半で回答者がアンケート全体に慣れてきた段階で、深く考える必要がある質問を入れる。

良い例:

「この商品の価格設定について改善点があれば教えてください。」

5. 分かりやすい設問を優先する

アンケートの設問が分かりにくいと、回答者は混乱し、適切な回答が得られない可能性があります。回答者が「何を聞かれているのか分からない」「どう答えたらいいのか迷う」と感じると、回答の精度が下がったり、途中でアンケートをやめてしまうこともあります。そのため、設問は具体的で明確にすることが大切です。

設問が分かりにくくなる原因としては、曖昧な表現二重質問が含まれていることが挙げられます。曖昧な表現は、回答者の解釈によって回答が異なりやすく、意図したデータが得られない結果につながります。また、一つの設問に複数の質問を含めてしまう「二重質問」は、回答者にとって混乱のもとになります。

曖昧な質問の例

悪い例(曖昧な設問):

「この商品についてどう思いますか?」

この場合、「どの点について答えれば良いのか分からない(価格?デザイン?使いやすさ?)」という回答者の混乱を招くかもしれません。

良い例(具体的な設問):

「この商品のデザインについて、満足していますか?」

  • 非常に満足している
  • 満足している
  • 普通
  • あまり満足していない
  • 満足していない

このように質問内容が明確で、感覚的に答えられるようにしてあげると回答しやすくなります。

二重質問の例

悪い例(複数要素を含む設問):

「この商品のデザインと使いやすさに満足していますか?」

この質問だと、回答者が「デザインには満足しているが、使いやすさには不満がある」場合、どちらを基準に回答するか分からなくなります。

良い例(分けた設問):
  1. 「この商品のデザインについて満足していますか?」
  2. 「この商品の使いやすさについて満足していますか?」

このように 質問を分けることで、より具体的で正確なデータを収集できます。

6. 回答形式を工夫する

回答形式を工夫

アンケートでは、設問の内容だけでなく、その回答形式も非常に重要です。適切な回答形式を選ぶことで、回答者が答えやすくなるだけでなく、集めるデータの質や分析のしやすさも向上します。回答形式にはさまざまな種類があり、それぞれの特徴や目的に応じて使い分けることが必要です。

主な回答形式とその特徴は、以下の通りです。

選択式(単一選択・複数選択)

特徴:

あらかじめ用意された選択肢から回答者に選んでもらう形式。単一選択では1つ、複数選択では複数の回答を選べます。

適している場面:

決まったカテゴリや選択肢がある場合(例: 性別、購入方法)。

例 単一選択:

「この商品を購入した理由を教えてください。」

  • デザインが良い
  • 価格が手頃だった
  • 機能性が優れている
例 複数選択:

「当てはまる項目をすべて選んでください。」

評価スケール(5段階評価、10段階評価など)

特徴:

満足度や重要度を数値で表す形式。数字が多いほど回答の精度が上がるが、回答者の負担も増えます。

適している場面:

満足度や改善点を数値的に測りたい場合。

例:

「商品の価格にどの程度満足していますか?(1~5のスケールで)」

  1. 非常に不満
  2. やや不満
  3. 普通
  4. やや満足
  5. 非常に満足

自由記述式

特徴:

回答者に自由に文章で意見を記入してもらう形式。

適している場面

選択肢ではカバーできない意見や詳細な情報が必要な場合。ただし、回答者の負担が大きく、記入率が低い傾向があります。

例:

この商品の改善点があれば教えてください。」

ランキング形式

特徴:

複数の選択肢を順位付けする形式。

適している場面

優先度や好みの順序を明確にしたい場合。

例:

「次の機能の中で重要だと思う順に並べてください。」

  • デザイン
  • バッテリー寿命
  • 価格

マトリックス形式

特徴:

複数の項目について、1つの設問で一括して評価を得る形式。回答者の負担を減らすことができます。

適している場面

同じ基準で複数の項目を評価したい場合。

例:

「次の項目について、満足度を評価してください。」

項目非常に満足満足普通不満非常に不満
デザイン
使いやすさ

7. 選択肢を網羅しつつ矛盾を避ける

選択肢を網羅

アンケートの選択肢を設計する際には、回答者が自分の状況や意見に最も近い選択肢を選べるようにすることが重要です。

選択肢が不十分で回答者の意見や状況に当てはまらない場合、回答者は不満を感じたり、誤った選択をしたりする可能性があります。その結果、データの信頼性が低下してしまいます。このような状況を避けるためには、選択肢をできる限り網羅的に設計することが必要です。

また、選択肢の内容に矛盾があったり、不自然な範囲設定があると、回答者が困惑するだけでなく、正確な回答が得られなくなります。たとえば、「年齢」の範囲設定で同じ数値が複数のカテゴリに含まれる場合や、抜け落ちがある場合は、回答者がどこを選べば良いか分からなくなります。

選択肢を網羅的に設計する

悪い例:

「この商品の購入理由を教えてください。」

  • デザイン
  • 価格
  • 品質

選択肢が限られており、「友人からの紹介」「ブランドへの信頼」などの理由を持つ回答者が選べる選択肢がありません。

良い例:

「この商品の購入理由を教えてください。」

  • デザイン
  • 価格
  • 品質
  • ブランドへの信頼
  • 友人・知人の紹介
  • その他(具体的に記入してください)

 網羅的な選択肢を用意しつつ、「その他」で自由記述の余地を設けています。

「その他」を用意する理由

「その他」の選択肢は、用意した選択肢が網羅的であっても、回答者によっては当てはまらない場合があるためです。「その他」を追加することで、回答者が自身の意見や状況を補足でき、アンケートの柔軟性が向上します。

矛盾や範囲設定の不備を避ける

アンケートの設問を作成する際には、矛盾や範囲設定の不備を避けることが非常に重要です。矛盾があると、回答者は混乱し、正確な回答を導き出すことができなくなります。

例えば、同じ内容を異なる言い回しで尋ねたり、相反する質問を組み合わせたりすると、回答者はどちらを選べばよいか迷ってしまうことがあります。その結果、信頼性の低いデータが得られ、調査結果の精度に影響を与える可能性があります。

また、範囲設定の不備も避けるべきです。設問の範囲が不明確だったり、限定されていなかったりすると、回答者がどのような状況や対象について答えるべきかがわからなくなり、意図したデータが得られません。

悪い例(年齢の範囲設定が矛盾している場合):
  • 10歳以下
  • 10~20歳
  • 20~30歳

これだと 「10歳」や「20歳」が複数の選択肢に当てはまってしまい、回答者が混乱する。

良い例:
  • 10歳以下
  • 11~20歳
  • 21~30歳

各選択肢の範囲が明確で、回答者が迷わず選べます。

8. 中立的な設問を心がける

アンケートの設問を作成する際は、回答者が自由に意見を表現できるよう、設問を中立的に設計することが重要です。誘導的な質問をしてしまうと、回答者が本音ではなく、質問者が期待していると思われる答えを選ぶ可能性が高まります。その結果、アンケートで収集したデータが偏り、本来の目的を達成できなくなる恐れがあります。

悪い例:

「当社の便利な新機能について、どのように感じましたか?」


これだと「便利な」という表現が、回答者にその機能をポジティブに捉えるよう誘導しています。

良い例:

「当社の新機能について、どのように感じましたか?」


感想を自由に述べられる表現に変更されています。

9. 記述式質問は負担を考える

記述式の質問は、回答者が自由に意見を述べられる形式であり、詳細なデータを得るために非常に有効です。しかし、その一方で、回答者にとっては負担が大きくなることが多いため、設問の数や内容には慎重な配慮が必要です。

特に、アンケート全体に記述式質問が多すぎると、回答者は途中で回答を諦めたり、内容の薄い回答を記入したりする可能性があります。そのため、記述式の質問は適度に使用し、要点を明確にすることが重要です。

質問の数を絞る

記述式質問はアンケート全体で2~3問程度にとどめるのが理想的です。多すぎると回答者に負担を感じさせ、アンケート完了率が下がる可能性があります。また記入して欲しい点を絞ることで、回答のプレッシャーを減らす工夫もできます。

悪い例:

「この商品の全体的な感想を500文字以上で詳しく教えてください。」

良い例:

「この商品の改善が必要だと感じる点を1つ教えてください。」

質問を具体的にする

曖昧な記述式質問は回答者を困らせます。質問の意図を明確に伝え、具体的な回答を促しましょう。

悪い例:

「この商品について意見を教えてください。」

良い例:

「この商品のデザインについて、気に入った点または改善が必要な点を教えてください。」

他の形式と組み合わせる

記述式質問は選択式や評価スケールと組み合わせて使うと効果的です。まず選択肢で傾向を把握し、詳細な理由や背景を記述式質問で補足します。

良い例:

「この商品の価格について満足していますか?」(5段階評価)

「上記で『やや不満』または『非常に不満』を選んだ方は、その理由を教えてください。」(記述式)

10. 回答の匿名性を確保する

回答の匿名性

アンケートでは、回答者が正直に答えるために「匿名性」を確保することが非常に重要です。回答者が自分の意見や情報が特定される可能性があると感じると、回答に対して慎重になりすぎたり、真実を答えることを避けたりする場合があります。これを防ぐために、アンケートの設計段階で匿名性をしっかりと考慮し、それを回答者に明確に伝える必要があります。

匿名性を確保する方法

個人が特定される質問を避ける

名前や住所、電話番号など、回答者の個人情報を直接的に尋ねる質問は避けましょう。どうしても必要な場合は、個別のフォームや別途同意を求める形にします。

データの扱いを明確に説明する

アンケートの冒頭で、「このアンケートは完全に匿名で行われ、個人が特定されることはありません」といった説明を必ず記載します。また、収集したデータがどのように使用されるかも明確に伝えましょう。

回答者の特定が難しいシステムを利用する

オンラインアンケートでは、IPアドレスを収集しない設定にする、またはその旨を説明することで、回答者に安心感を与えられます。

プライバシーに配慮した質問順序

年齢や収入など、特定の情報に近い質問は後半に配置することで、回答者がアンケート全体に慣れてから答えやすくなります。

11. テスト実施を行う

アンケートを作成したら、実施する前に必ずテストを行うことが重要です。完成したアンケートが実際に回答者にとって分かりやすく、答えやすいかを確認するために、数名の協力者に試してもらいましょう。

この段階で設問の分かりにくい部分や、回答しづらい箇所を洗い出し、修正することで、本番のアンケートがより効果的なものになります。

テスト実施の手順

協力者を選定

テストに協力してもらう人は、本番の回答者と似た属性を持つ人を選ぶのが理想的です。ターゲット層に近い人がテストを行うことで、実際の回答者の視点に立ったフィードバックが得られます。

具体的なフィードバックを求める

アンケートに回答してもらった後、以下のような質問をしてフィードバックを収集します。

良い例:
  • 設問は分かりやすかったですか?
  • 特に答えにくいと感じた設問はありましたか?
  • 選択肢に不足している項目や矛盾がありましたか?
  • アンケート全体の所要時間は適切でしたか?
回答データの検証

テスト回答で得られたデータを分析し、アンケートの目的に沿った情報が得られているかを確認します。データに偏りや曖昧な回答が多い場合は、設問を再設計する必要があります。

修正を繰り返す

テスト結果をもとにアンケートを修正し、必要に応じて再テストを行います。このプロセスを繰り返すことで、完成度の高いアンケートを作成できます。

12. 回答者の立場を考慮する

アンケートを作成する際には、回答者がどのような背景や知識を持っているかを十分に考慮することが重要です。アンケートの質問が回答者の知識や経験を大きく超えている場合、回答者が質問を理解できず、正確な回答を得ることが難しくなります。

また、逆に簡単すぎる質問や不要な質問が続くと、回答者はアンケートに価値を感じなくなり、途中で回答をやめてしまうこともあります。そのため、回答者の立場に立った設問設計を行うことが、効果的なアンケートを作成する鍵となります。

回答者の背景を考慮した設問の工夫

対象者の知識レベルを考慮

専門的な質問をする場合は、回答者がその分野の知識を持っているかを確認します。一般の回答者に向けたアンケートでは、専門用語や難解な表現を避け、簡潔で分かりやすい言葉を使用します。

専門家向け:

「UI/UX設計において最も重視する要素は何ですか?」

一般向け:

「当社のアプリの使いやすさについて教えてください。」

年齢や属性に配慮

子ども向けのアンケートでは、平易な言葉で構成し、選択肢を簡単にします。一方で、ビジネスパーソン向けでは専門的な内容やフォーマルな表現を使用するのが適切です。

子ども向け:

「あなたが好きな食べ物は何ですか?」

ビジネスパーソン向け:

「当社のサービスの業務効率向上への貢献度を教えてください。」

13. 質問数を適切に保つ

アンケートの質問数は、回答者の負担を大きく左右する重要な要素です。質問が多すぎると、回答者が途中で疲れてやめてしまう可能性が高くなり、アンケート全体の回答率が低下します。一方で、必要な情報を削りすぎると、目的に合ったデータを収集できなくなる恐れがあります。そのため、質問数を適切に保ち、必要最小限の情報を効率的に集める工夫が求められます。

質問数を適切に保つポイント

アンケートの目的を明確にする

何を知りたいのか、どの情報が最も重要かを明確にし、それに直結する質問だけを残します。目的に直接関係のない質問は削除しましょう。

「欲しい情報」と「なくても良い情報」を分ける

すべての情報が必要ではありません。優先順位を付け、本当に必要な質問だけを残します。

アンケートの所要時間を意識する

回答者がアンケートに費やせる時間は限られています。一般的に、アンケートは5〜10分以内に終わるように設計するのが理想的です。そのため、設問数は10〜15問程度に抑えることが推奨されます。

14. フィードバックを求める

フィードバック

アンケートの最後にフィードバックを求める自由記述欄を設けることで、設問だけでは拾いきれなかった回答者の意見やアイデアを得ることができます。

この自由記述欄は、回答者が自身の意見を自由に表現できる貴重な場となり、アンケート設計者が想定していなかった重要な情報や新たな視点を提供してくれる可能性があります。

自由記述欄を効果的に活用するポイント

自由記述欄の具体例
悪い例:

「ご自由にご意見をお聞かせください。」

曖昧な表現で回答者が何を書いて良いか分からない。

良い例:

「このアンケートで取り上げられていない点や、追加でご意見・ご感想があればご記入ください。」

具体的な誘導があるため、回答者が記入しやすい。

注意点

まず、自由記述欄を多用しないようにしましょう。アンケート全体で自由記述欄が多いと、回答者の負担が増えてしまいます。最後に1~2問程度設けるのが適切です。

そして回答内容に応じた対応を行いましょう。フィードバック欄で寄せられた意見は、必ず目を通し、可能な場合は具体的な対応を行います。フィードバックが無視されていると回答者が感じると、次回以降の協力を得られなくなる可能性があります。

15. スマホでの回答を考慮する

スマホでの回答を考慮

現代では、多くの人がスマートフォンを使ってアンケートに回答します。そのため、スマホでの操作性を意識した設計は、回答率の向上と回答者の満足度を高める上で非常に重要です。

PC向けに最適化されたアンケートは、スマホの小さな画面では読みづらく、操作しにくい場合があります。回答者が快適に回答できるように、スマホ特有の特徴を考慮してアンケートをデザインすることが必要です。

スマホ対応のための具体的な工夫

画面上の情報量を調整する

スマホの画面はPCよりも小さいため、一度に表示する情報量を減らし、簡潔に設計します。1問1画面で表示する形式が一般的です。

悪い例:

1画面に複数の質問を詰め込み、スクロールが必要。

良い例:

1つの質問を1画面に表示し、回答後に次の質問へ進む。

文字サイズとボタンの大きさに配慮する

スマホでは小さな文字やボタンは操作性が悪く、回答者にストレスを与えます。十分な文字サイズとタップしやすいボタンを使用しましょう。


・ボタンは親指で簡単にタップできるよう、横幅を広く設定する。

・文字サイズは14px以上が望ましい。

縦向きレイアウトを意識する

スマホは縦向きで使用されることが多いため、レイアウトも縦スクロールに最適化します。横スクロールが必要なデザインは避けましょう。

選択肢の形式を工夫する

ドロップダウン形式やラジオボタン形式など、スマホで簡単に選択できる回答形式を使用します。スクロールが必要な長い選択肢は避け、選択肢を簡潔にまとめましょう。

悪い例:

長いリスト形式でスクロールが必要。

良い例:

選択肢をカテゴリ分けして表示。

入力型の質問を最小限に


記述式の質問はスマホでの操作が煩雑になるため、選択式や評価スケールを中心に設計します。記述式が必要な場合は短く簡潔に誘導する文言を添えます。

良い例:

「改善点があれば教えてください。(50文字以内)」

アクセスしやすいリンクを提供

アンケートURLをQRコード化して提供することで、スマホから簡単にアクセスできるようにします。

こうしてアンケート設問作成の15のコツをご紹介してきましたが、1つ1つの項目にしっかり取り組むことで質の良いアンケートを作成でき、結果として生きた情報を入手することができます。ぜひ実際に活用してみてください。

アンケート設問のコツまとめ

  • アンケートの目的に沿った設問を作成する
  • 専門用語を避け、分かりやすい表現を用いる
  • 設問は短く簡潔にまとめる
  • 設問の順番を工夫し、答えやすい流れを作る
  • 曖昧な表現や二重質問を避ける
  • 適切な回答形式を選択肢やスケールで工夫する
  • 選択肢は網羅的かつ矛盾のない内容にする
  • 中立的な表現で誘導しない設問を心がける
  • 記述式質問は負担が少ない範囲で設ける
  • 回答の匿名性を確保し、安心感を与える
  • アンケートは事前にテスト実施で精査する
  • フィードバックを活用し改善を重ねる

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