
知らないと損する.日英の翻訳相場の実態!2026年JTF基準と安く抑えるコツ
日本語から英語への翻訳を業者に依頼する際、最も気になるのは「料金は妥当なのか」「品質と価格のバランスは適切か」という点ではないでしょうか。特に初めて日英翻訳を外注する場合、相場感がつかめず不安を感じる方も少なくありません。
2026年現在、翻訳業界はAI翻訳の急速な進化により大きな転換期を迎えています。無料で使えるAI翻訳ツールが普及する一方で、ビジネス文書や契約書、専門分野の翻訳では依然として人間の翻訳者による高品質な翻訳が求められています。このような状況の中、適正価格で信頼できる翻訳サービスを選ぶことは、海外進出を目指す企業にとって極めて重要な経営判断となります。
この記事では、2026年4月時点で参照可能な日本翻訳連盟(JTF)の公開料金目安や関連情報をもとに、日英翻訳の費用相場と見積もり時の注意点を解説します。料金が決まる6つの要因から、AI翻訳と人間翻訳の使い分け、失敗しない翻訳会社の選び方まで、海外進出を検討している企業の決裁者が知っておくべき情報を網羅しました。
この記事で理解できること:
- 2026年最新の日英翻訳料金相場と分野別の価格差
- 翻訳料金が決まる6つの要因と適正価格の見極め方
- AI翻訳と人間翻訳の違いと使い分けのポイント
- 見積もり依頼から翻訳会社選定までの具体的なステップ
日英翻訳の料金相場(2026年版)|最新データと料金体系を徹底解説

日英翻訳の料金相場を理解するためには、まず業界標準となっているデータを把握することが重要です。ここでは、日本翻訳連盟(JTF)の公開料金目安と関連資料をもとに、2026年4月時点で参照できる日英翻訳の費用感と主要な料金体系について解説します。
2026年の日英翻訳料金相場|JTF公開データと分野別の単価一覧
日本翻訳連盟(JTF)の公開料金目安では、日英翻訳の費用は文書分野によって大きく異なります。以下の表は、JTF公開ページで確認できる主な日英翻訳の目安単価を整理したものです。
| 分野 | JTF公開の目安(円/文字・税別) | 補足 |
| コンピューターマニュアル | 20円 | 技術分野の代表例 |
| 一般科学・工業技術 | 21円 | 専門知識が必要 |
| 金融 | 25円 | 高い正確性が必要 |
| 経営管理・財務・契約書 | 25円 | 法務・財務文書を含む |
| 医学・医療・薬学 | 30円 | 高度な専門性が必要 |
| 特許明細書 | 30円 | 特許分野特有の知識が必要 |
JTF公式の分野別単価表とは別に、民間調査レポートでは、ビジネス分野の日英翻訳の価格帯として「13〜14円が24.2%」「15〜16円が19.4%」といった分布が紹介されています。これは JTF公式単価そのものではなく、市場価格帯の傾向を示すデータとして扱うのが適切です。
一方、英語から日本語への翻訳(英日翻訳)の場合は、1ワードあたり26〜35円が相場となっており、料金体系そのものが異なる点に注意が必要です。日英翻訳では日本語の文字数をベースに計算し、英日翻訳では英語のワード数をベースに計算するのが一般的です。
翻訳料金は、言語、専門性、納期、品質管理体制、翻訳会社の価格方針など複数要因で変動します。為替動向が一部のコストに影響する可能性はありますが、見積もり時には個別案件ごとの条件確認が重要です。
参照:日本翻訳連盟(JTF)「翻訳料金(クライアント企業の翻訳発注価格)の目安」
日英翻訳の料金体系|文字単価・ワード単価・ページ単価の違いと計算方法
翻訳会社によって採用している料金体系は異なりますが、主に以下の3つの方式があります。それぞれの特徴と計算方法を理解しておくことで、見積もりの妥当性を判断しやすくなります。
1. 文字単価制(日英翻訳の主流)
日本語から英語への翻訳では、原文である日本語の文字数を基準に料金を計算する方式が最も一般的です。
日英翻訳の文字単価は、文書分野や品質条件によって大きく異なります。JTF公開の目安では、技術分野で20〜21円、金融・契約関連で25円、医療・薬学や特許分野で30円程度が目安です。ビジネス分野では10〜16円帯の価格設定例も見られますが、実際の単価は会社ごとの見積条件によって変動します。
計算例:日本語2,000文字のビジネス文書を翻訳する場合
- 単価12円 × 2,000文字 = 24,000円
この方式のメリットは、依頼時点で原文の文字数をカウントすれば正確な見積もりが出せる点です。Wordの文字カウント機能を使えば簡単に確認できます。
2. ワード単価制(英日翻訳の主流)
英語から日本語への翻訳では、原文である英語のワード数を基準にする方式が一般的です。1ワードあたりの料金は、一般的な文書で10〜30円程度が相場です。
計算例:英語800ワードのプレスリリースを翻訳する場合
- 単価28円 × 800ワード = 22,400円
英語のワード数は、Wordの機能や各種オンラインツールで簡単にカウントできます。
3. ページ単価制
A4サイズ1ページを単位とする方式で、特定の文書タイプ(証明書、定型文書など)で採用されることがあります。1ページあたり3,000〜8,000円程度が一般的です。
ただし、「1ページ」の定義(文字数、行数、フォントサイズなど)が翻訳会社によって異なるため、見積もり時に必ず確認が必要です。日本語400文字を1ページとする会社もあれば、600文字とする会社もあります。
日英翻訳のミニマムチャージ(最低料金)とは|適用条件と注意点
翻訳の分量に関わらず、翻訳作業には担当者の手配、品質チェック、事務処理といった基本工数がかかります。そのため、多くの翻訳会社では「ミニマムチャージ」と呼ばれる最低料金を設定しています。
ミニマムチャージ(最低料金)は翻訳会社ごとに幅があり、数千円台から1万円超までさまざまです。計算上の翻訳料金が最低料金を下回る場合は、その最低料金が適用されます。実際の依頼では、各社の見積条件を事前に確認することが重要です。
日英翻訳の料金が変動する6つの要因|専門性・納期・追加サービスなど

翻訳料金は文字数だけでなく、複数の要因が組み合わさって算出されます。料金に影響を与える6つの主要な要因を解説します。
要因1|翻訳する分野の専門性
専門知識が必要な分野ほど対応できる翻訳者が限られるため、料金は高くなります。一般文書・ビジネス文書は社内メール、ビジネスレター、報告書など特別な専門知識を必要としない文書で最も安価です。多くの翻訳者が対応可能なため競争原理が働き、料金は抑えられます。
技術・科学分野ではコンピューターマニュアル、工業技術文書、科学論文などで専門用語の正確な訳出が求められ、料金は一般文書の1.5〜2倍程度になります。法律・契約書分野では一語一語の解釈が法的効力を持つため極めて高い正確性が要求され、法律の専門知識を持つ翻訳者が担当するため高額です。
医療・薬学分野は誤訳が人命に関わる可能性があるため最も高い料金帯となります。医学・薬学の専門知識と翻訳技術の両方を持つ人材は希少であり、その希少性が料金に反映されています。専門性が高い分野では、専門家による監修やダブルチェック体制が整えられており、そのコストも料金に含まれます。
要因2|翻訳会社かフリーランスか
依頼先の選択は料金に直接影響します。
翻訳会社のメリット
料金は高めですが、以下の付加価値があります。
- 品質保証体制:複数の翻訳者・チェッカーによる多層的な確認
- プロジェクト管理:大量・継続案件にも対応可能
- セキュリティ対策:ISO認証、情報漏洩防止体制
- 専門分野への対応:分野ごとに最適な翻訳者をアサイン
- アフターサポート:納品後の修正対応、用語統一管理
海外進出を検討している企業の場合、契約書やプレスリリースなど企業の信頼性に直結する文書は、翻訳会社への依頼が推奨されます。
フリーランス翻訳者のメリット
料金を抑えられますが、翻訳者の選定・評価、品質管理、セキュリティ対策を自社で行う必要があります。個人ブログや社内資料など公開範囲が限定的な文書に適しています。
要因3|料金設定の方法(文字・ワード・ページ)
翻訳会社によって料金設定方法が異なるため、見積もり比較時の注意が必要です。
文字単価制の注意点
句読点や記号、スペースを含むかどうかは翻訳会社によって異なります。見積もり時に必ず確認しましょう。
ワード単価制の注意点
ハイフンでつながれた単語のカウント方法など、細かな違いがあります。
ページ単価制の注意点
「1ページ」の定義(400文字/600文字など)が会社ごとに異なります。見積もり時に必ず確認してください。
隠れコストに注意
以下のような追加費用が発生する場合があります。
- ミニマムチャージ:1〜2万円
- 図表・画像内テキストの翻訳:別途料金
- DTP作業:ページあたり数千円
- 特急対応:通常料金の20〜100%上乗せ
追加費用を含めた総額で比較することが重要です。
要因4|納期の長さ(特急料金の仕組み)
納期は料金に大きく影響します。余裕を持った納期なら料金を抑えられますが、急ぎの場合は特急料金が加算されます。
標準納期の目安
納期の目安は、文字数だけでなく、分野の専門性、チェック工程、レイアウト作業の有無によって変わります。例えば、ある翻訳会社では「4,000文字で4営業日」を例として提示していますが、これはあくまで一例であり、業界全体の標準ではありません。実際の納期は分野・品質要件・チェック工程によって大きく変動するため、案件ごとに確認する必要があります。
特急対応の料金加算
特急料金の加算幅は翻訳会社によって異なります。特急料金の加算幅は翻訳会社によって異なります。よく見られる例としては通常料金の20%前後の上乗せですが、24時間対応を30%以上とする会社もあります。特急料金は一律ではないため、見積もり時の個別確認が必須です。特急料金は一律ではないため、見積もり時に個別確認が必要です。
例:通常3万円の翻訳を24時間以内に依頼すると4.5万円になります。
納期に余裕を持たせることで大幅なコスト削減が可能です。事前予約割引(5〜10%)を提供している翻訳会社もあります。
要因5|追加サービスの有無
品質向上のための追加サービスを利用すると料金が上乗せされますが、文書の重要度によっては不可欠です。主な追加サービスとして、ネイティブチェックでは翻訳文の自然さ、文法、ニュアンスをネイティブスピーカーが確認し、海外顧客向け文書では必須となります。
校正・校閲サービスでは訳文の正確性、用語統一性、表記の一貫性をチェックし、重要な契約書や公開文書で推奨されます。クロスチェックは原文と訳文を照合して誤訳や訳抜けを確認するもので、法的文書や技術文書など絶対的な正確性が必要な場合に有効です。
DTP・版下作成はパンフレットやカタログなど、デザインレイアウトが重要な文書のレイアウト調整作業です。用語集作成は継続案件での専門用語・社内用語の統一に有効で、初回は費用がかかりますが、2回目以降の品質向上と効率化につながります。
これらは基本料金に含まれる場合とオプション扱いの場合があるため、見積もり時に必ず確認しましょう。
要因6|翻訳会社の品質保証体制
同じ文字数・分野でも、品質保証体制の違いが料金に影響します。ISO 17100認証は翻訳サービスの国際規格で、翻訳プロセス、翻訳者の資格、品質管理体制が国際基準を満たしていることを第三者機関が証明するものです。認証維持にコストがかかるため料金に反映されますが、品質の信頼性は高くなります。
プライバシーマークは個人情報保護体制が整っていることを示す認証で、個人情報を含む文書の翻訳に推奨されます。ISMS(ISO/IEC 27001)は情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格で、機密性の高い企業情報や技術情報を扱う場合に安心です。
日本翻訳連盟(JTF)は翻訳業界の団体で、会員企業一覧を公開しています。JTF加盟は翻訳会社を比較する際の参考材料の一つになりますが、実際の依頼先選定では、実績、認証、見積もりの明確さ、翻訳体制などを個別に確認することが重要です。
AI翻訳と人間翻訳の違い|2026年の翻訳市場と使い分けのポイント

2026年現在、AI翻訳技術は目覚ましい進化を遂げています。無料で使えるAI翻訳ツールも多数登場し、翻訳市場は大きな転換期を迎えています。ここでは、AI翻訳と人間翻訳の違いを理解し、適切に使い分けるためのポイントを解説します。
AI翻訳の進化と限界
2026年のAI翻訳は、2020年代初頭と比較して格段に精度が向上しています。特にニューラル機械翻訳(NMT)や大規模言語モデル(LLM)を活用したツールは、日常的な文章であれば人間に近い自然な翻訳を生成できるようになりました。
AI翻訳が得意な領域
- 定型的な文章:メールの定型文、FAQ、マニュアルの標準的な表現
- 一般的なビジネス文書:簡単な報告書、議事録、社内連絡
- 大量の文書の概要把握:情報収集目的での翻訳
- スピード重視の翻訳:即時性が求められる場合
これらの用途では、AI翻訳を活用することで大幅なコスト削減とスピード向上が実現できます。
AI翻訳が苦手な領域
しかし、AI翻訳には依然として以下のような限界があります。
- 文化的背景の理解:慣用句、比喩表現、文化特有の概念の適切な訳出
- 文脈の把握:同じ単語でも文脈によって意味が変わる場合の判断
- 専門用語の正確性:最新の専門用語や業界特有の表現
- ニュアンスの表現:丁寧さのレベル、感情の込め方
- 曖昧な表現の解釈:日本語特有の主語の省略や婉曲表現
特に契約書、IR資料、法務・財務・医療関連文書では、機械翻訳を下訳として活用する場合でも、人間による確認と修正を前提に運用することが重要です。東京証券取引所の「英文開示実践ハンドブック」でも、重要文書では機械翻訳だけに依存せず、人間によるチェックと修正を行うことが推奨されています。
AI翻訳は実務で有効な選択肢ですが、重要文書では誤訳リスクへの配慮が不可欠です。東京証券取引所の英文開示ハンドブックでも、機械翻訳は正確性を100%担保できず、人間によるチェックと修正が望ましいとされています。
人間翻訳の価値とは
AI翻訳が進化する中でも、人間の翻訳者による翻訳が依然として重要な理由があります。
文化的ニュアンスの理解
人間の翻訳者は、両方の言語の文化的背景を深く理解しています。例えば、日本語の「お疲れ様です」は、文脈によって「Thank you for your hard work」「Hello」「Good job」など、異なる英訳が適切になります。AI翻訳ではこのような文化的ニュアンスを適切に判断することは困難です。
ビジネス文脈の把握
企業の海外進出に関わる文書では、その企業のビジネスモデル、業界の商慣習、ターゲット市場の特性などを理解した上での翻訳が必要です。経験豊富な翻訳者は、これらの背景知識を活かして、単なる言葉の置き換えではなく、ビジネス目的を達成するための最適な表現を選択できます。
専門分野の知識
医療、法律、特許、金融などの専門分野では、その分野の専門知識を持つ翻訳者による翻訳が不可欠です。専門用語の正確な理解と訳出には、翻訳技術だけでなく、その分野での実務経験や専門教育が必要になります。
法的責任が伴う文書での必要性
契約書、利用規約、薬事申請書類など、法的責任を伴う文書では、誤訳が重大な法的問題や経済的損失につながります。このような文書では、翻訳の正確性を保証できる人間の専門翻訳者による翻訳が必須です。
日英翻訳の見積もり依頼ガイド|失敗しないための5ステップ

初めて日英翻訳を外注する場合の具体的な手順を、見積もり依頼から翻訳会社選定まで解説します。
ステップ1|翻訳の目的と用途を明確化する
見積もり依頼前に翻訳の目的と用途を明確にすることで、翻訳会社は最適な翻訳者を選定し、適切な品質レベルで対応できます。
確認すべきポイント
- 使用シーン:Webサイト掲載用、プレスリリース、社内資料、契約書、製品カタログ、論文投稿用など、用途によって求められる品質レベルが変わります。
- 想定読者:英語ネイティブの経営層、技術者、一般消費者など、読者層によって使用すべき語彙や表現のフォーマル度が変わります。
- 求める品質レベル:「完璧な翻訳が必要」「おおよその意味が伝われば十分」など品質への期待値を明確にし、通常翻訳かMTPEかなど最適なサービスを選択します。
- 納期:いつまでに必要かを明確にします。余裕があれば標準納期で対応でき、コストを抑えられます。
これらの情報を整理してから見積もり依頼をすることで、翻訳会社からより正確で適切な提案を受けることができます。
ステップ2|原稿を準備し文字数を確認する
正確な見積もりを得るため、原稿の文字数を確認しましょう。実際の原稿を提出するのが最も確実です。
文字数カウント方法
Microsoft Wordの場合:「校閲」タブ→「文字カウント」→「文字数(スペースを含めない)」の数値を確認。この数値が日英翻訳の見積もりベースとなります。
原文ベースか訳文ベースか
日英翻訳の場合、ほとんどの翻訳会社は原文(日本語)ベースで料金を計算しますが、見積もり時に確認しましょう。
図表・画像内のテキストの扱い
パンフレットやカタログなど、図表や画像内のテキストも翻訳対象に含まれます。画像内テキストは別途カウントし、翻訳会社に伝える必要があります。また、画像内テキストの差し替え作業(DTP作業)が必要な場合は別途料金が発生することがあります。
ステップ3|複数の翻訳会社に見積もり依頼
適正価格を見極めるため、最低3社、できれば5社程度から見積もりを取得し、相場感をつかみましょう。
見積もりフォームの活用
多くの翻訳会社はWebサイトに見積もりフォームを設置しています。以下の情報を入力すれば、通常1〜2営業日以内に見積もりが届きます。
- 原文の言語と訳文の言語(日本語→英語)
- 翻訳分野(ビジネス、技術、医療など)
- 文字数または原稿の添付
- 希望納期
- 追加サービスの希望(ネイティブチェック、校正など)
- 連絡先情報
サンプル原稿の提出
実際の原稿の一部をサンプルとして提出することで、翻訳会社は専門性のレベル、用語の難易度、レイアウトの複雑さなどを判断し、より正確な見積もりと納期を提示できます。
アットグローバルでは、お問い合わせフォームから簡単に見積もり依頼ができます。サンプル原稿をお送りいただければ、専門スタッフが内容を確認し、最適なプランをご提案いたします。
ステップ4|見積もり内容を比較する
複数の翻訳会社から見積もりが届いたら、総額だけでなく以下の項目を比較しましょう。
翻訳単価のチェック
1文字あたりの料金を確認します。あまりにも安い場合は品質に問題がある可能性があります。日本翻訳連盟のデータで示した相場(10〜16円/文字)と大きく乖離していないか確認しましょう。
追加費用の有無
見積もりに含まれているサービスと別途料金が発生するサービスを明確にします。例えば、ネイティブチェックが基本料金に含まれている会社もあれば、オプション扱いの会社もあります。
納期と料金のバランス
希望納期で対応可能か、特急料金が発生するかを確認します。納期に余裕がある場合、標準納期で依頼することでコストを抑えられます。
品質保証体制の確認
- ISO 17100認証の有無
- Pマーク、ISMS認証の有無
- 日本翻訳連盟(JTF)加盟の有無
- 翻訳プロセス(翻訳→チェック→校正など)
- 納品後の修正対応の有無と条件
見積もり比較の注意点
最も安い見積もりが最良とは限りません。重要な文書の場合、価格だけでなく品質保証体制や実績を重視すべきです。「安かろう悪かろう」で後から修正に余計なコストがかかることもあります。
ステップ5|翻訳会社を選定し発注する
見積もり内容を比較検討した上で、最終的に依頼する翻訳会社を選定します。
価格だけで選ばない
海外進出に関わる重要な文書、契約書、プレスリリースなど企業の信頼性に直結する文書は、多少コストが高くても実績と品質保証体制が整った翻訳会社を選ぶべきです。
実績・認証の確認
翻訳会社のWebサイトで以下を確認します。
- 同業界・同分野での翻訳実績
- 大手企業や官公庁との取引実績
- ISO 17100、Pマーク、ISMSなどの認証
- 翻訳者のプロフィール(得意分野、経験年数など)
NDA(秘密保持契約)の締結
機密情報を含む文書を翻訳する場合は、発注前にNDAを締結しましょう。多くの翻訳会社は標準的なNDA書式を用意しています。
トライアル翻訳の活用
継続的に大量の翻訳を依頼する予定がある場合、まずは少量のトライアル翻訳で品質を確認してから本格的な取引を開始することをお勧めします。初回割引料金や無料トライアルを提供している翻訳会社もあります。
発注後は翻訳会社から納期や担当者の連絡先が通知されます。疑問点や追加の要望があれば、早めに担当者に相談しましょう。
翻訳会社の選び方(2026年版)|失敗しないための7つのチェックポイント

見積もり比較では料金だけで判断せず、信頼性を見極める7つのポイントを確認しましょう。
チェック1|日本翻訳連盟(JTF)加盟の有無
日本翻訳連盟(JTF)は翻訳業界の健全な発展を目指す業界団体です。JTF加盟の有無は参考情報になりますが、それだけで品質や価格の妥当性が保証されるわけではありません。
翻訳会社選びでは、専門分野の実績、ISO 17100やISO 27001などの認証、見積もり内訳、修正対応の条件もあわせて確認しましょう。JTF公式Webサイトで加盟企業一覧を確認でき、提示されている料金相場は見積もりの妥当性を判断する際の参考になります。
チェック2|ISO 17100認証の取得
ISO 17100は翻訳サービス専用の国際規格です。認証取得企業は、翻訳プロセス、翻訳者の資格、品質管理体制が国際基準を満たしていることを第三者機関が証明しています。翻訳者とは別にチェッカーによる確認が必須とされており、一定以上の品質が保証されます。海外進出に関わる重要文書の翻訳では、ISO 17100認証取得企業を選ぶことで品質リスクを大幅に低減できます。
チェック3|セキュリティ認証(Pマーク・ISMS)
翻訳業務では企業の機密情報や個人情報を扱うため、セキュリティ認証取得企業を選ぶべきです。Pマーク(プライバシーマーク)は個人情報保護体制が整っていることを示し、顧客情報や人事情報を含む文書の翻訳に適しています。ISMS(ISO/IEC 27001)は情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格で、技術情報や営業秘密など機密性の高い企業情報を扱う場合に推奨されます。
チェック4|専門分野での実績
翻訳会社のWebサイトで自社の業界・文書タイプでの実績を確認しましょう。例えば製造業の技術文書なら、同業界での実績が豊富な翻訳会社を選ぶことで、業界特有の用語や表現に精通した翻訳者が担当する可能性が高まります。官公庁や大手企業との取引実績は高い品質基準をクリアしている証拠です。実績の公開に制約がある場合も、問い合わせれば類似案件の実績を教えてくれることがあります。
チェック5|翻訳者のプロフィール開示
翻訳の品質は翻訳者のスキルに依存します。信頼できる翻訳会社は登録翻訳者の情報をある程度公開しています。確認すべき情報は、専門分野(医療、法律、技術など)、経験年数、保有資格(翻訳検定、TOEIC、専門資格)、母国語とバイリンガルレベルです。また、依頼時に「どのような翻訳者が担当するのか」を質問し、明確な回答が得られるかも重要なポイントです。
チェック6|料金の透明性
料金体系が明確で見積もりの内訳が詳細に説明されている翻訳会社を選びましょう。基本翻訳料金、追加サービス料金(ネイティブチェック、校正など)、特急料金、ミニマムチャージなど、すべての費用項目が明示されているか確認します。また、追加費用が発生する条件(原稿の専門性が想定より高い場合、DTP作業が必要な場合など)を明確にしている翻訳会社は誠実です。極端に安い料金を提示しながら後から追加費用を請求する業者もあるため注意が必要です。
チェック7|アフターサポート体制
納品後のサポート体制も重要です。確認すべき項目は以下の通りです。
- 納品後の無料修正対応の有無と条件(期限、回数制限など)
- 用語統一や表記ルールの管理体制
- 継続案件での割引制度
- 緊急時の連絡体制(土日祝日対応の有無)
海外展開を継続的に進める企業は、過去の翻訳データや用語集を蓄積し、次回以降の翻訳品質向上とコスト削減につなげられる体制があるかを確認しましょう。アットグローバルでは、翻訳・通訳・リサーチ・多言語マーケティングまで一貫してサポートし、20年以上の実績とISO認証、Pマーク取得による品質保証体制でお客様の海外ビジネスを成功に導きます。
日英翻訳の料金に関するよくある質問(Q&A)

- 少量の翻訳でも依頼できますか?最低料金は?
-
はい、多くの翻訳会社で少量の翻訳依頼は可能です。ただし、分量に関わらず担当者の手配や品質チェック、事務処理といった基本工数がかかるため、ミニマムチャージ(最低料金)が設定されています。ミニマムチャージの金額は翻訳会社によって異なり、数千円台から1万円超まで幅があります。計算上の翻訳料金がこの最低料金を下回る場合は、設定されたミニマムチャージが適用されます。
- 見積もりは無料ですか?
-
ほとんどの翻訳会社で見積もりは無料です。Webサイトの見積もりフォームから原稿を送付すれば、通常1〜2営業日以内に見積もりが届きます。サンプル原稿を提出すると、より正確な見積もりと納期を提示してもらえます。見積もり後のキャンセルも通常は無料です。
- 翻訳料金の支払いタイミングは?
-
翻訳会社によって異なりますが、一般的には以下のいずれかです。納品後の後払い(請求書払い)が最も一般的で、月末締め翌月末払いなどの条件が多いです。初回取引は前払いを求められることもあります。大規模案件では着手金50%・納品後50%の分割払いもあります。支払い方法は銀行振込が基本ですが、クレジットカード決済対応も増えています。
- 納期を短縮すると料金はどのくらい上がる?
-
標準納期より短い納期を希望する場合、特急料金が加算されることがあります。加算幅は翻訳会社によって異なり、通常料金の20%前後を目安とする会社もあれば、より高い割増を設定する会社もあります。具体的な金額は見積もり時の確認が必要です。コストを抑えるには余裕を持った納期で依頼することが重要です。
- AI翻訳を使えば安く済む?
-
AI翻訳ツールは無料または低価格ですが、ビジネス用途では注意が必要です。一般的な文書の概要把握には有効ですが、契約書、プレスリリース、製品カタログなど企業の信頼性に関わる文書では人間翻訳が推奨されます。
中間的な選択肢として、AI翻訳を人間が修正・チェックするMTPE(Machine Translation Post-Editing)があります。料金水準は会社や品質条件によって異なりますが、通常翻訳より低価格に設定される例があります。たとえば、ある翻訳会社ではMTPEが日本語1字8円〜、通常のスタンダード翻訳が11円〜と案内されています。
- 秘密保持契約(NDA)は締結できる?
-
はい、ほとんどの翻訳会社でNDA締結が可能です。機密情報を含む文書を翻訳する場合は、発注前にNDAを締結することをお勧めします。多くの翻訳会社は標準的なNDA書式を用意しており、依頼すれば提供してくれます。さらに、Pマーク(プライバシーマーク)やISMS(ISO/IEC 27001)などのセキュリティ認証取得企業であれば、情報管理体制がより確実です。
- 翻訳後の修正は無料?
-
納品後の修正対応は翻訳会社によって異なります。多くの翻訳会社では誤訳や訳抜けなど明らかな翻訳ミスについては無料で修正対応していますが、期限(納品後1週間〜1ヶ月程度)や回数制限が設定されている場合が多いです。一方、お客様都合による表現変更や原文にない内容の追加は有料となるのが一般的です。見積もり時に修正対応の条件を必ず確認しましょう。
まとめ|適正価格で質の高い日英翻訳を依頼するために
- JTF公開料金目安では、技術分野で20〜21円、金融・契約関連で25円、医療・薬学や特許分野で30円程度が目安
- 料金は分野の専門性、依頼先、納期、追加サービス、品質保証体制の6つの要因で決まる
- AI翻訳は進化しているが、ビジネス文書や専門分野では人間翻訳が依然として重要
- 見積もりは複数社から取得し、料金だけでなくISO認証やJTF加盟などの客観的指標で比較する
- 翻訳会社選びでは専門分野の実績、セキュリティ認証、料金の透明性、アフターサポートを確認
- 納期に余裕を持たせることで、特急料金(20〜100%)を回避しコスト削減が可能
- フリーランスと翻訳会社は文書の重要度と用途に応じて使い分ける
- NDA締結とトライアル翻訳で品質とセキュリティを事前確認することが重要


